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WRCモンツァに参戦のテーム・スニネン、i20クーペWRCのテスト参加へ

©WRC PROMOTER

今季のWRC最終戦ラリーモンツァ(ターマック、11月18〜21日)を欠場するオィット・タナックに代わりヒュンダイのワークスマシンをドライブすることになったテーム・スニネンが11月5日、i20クーペWRCの初テストを行うことになった。

タナックは11月2日、家庭の事情によりWRCモンツァに参戦できなくなったことをSNSで明かした。ヒュンダイは直後に、代替としてスニネンの参戦を発表した。

2017年からMスポーツ・フォードでWRカーでの参戦を重ねてきていたスニネンは、8月に同チームを離脱。フォード・フィエスタWRCでの最後の参戦となった7月のWRCエストニアは6位でフィニッシュしている。現在27歳のスニネンは、ヒュンダイがWRCモンツァ向けに行うイタリアでのテストに参加し、ここで初めてi20クーペWRCをドライブすることになる。

「あのマシンをドライブするのが待ち切れないよ」とスニネン。
「作業が山積みなのは分かっているしテストではたくさんのことを経験すると思うが、i20 Nラリー2で参戦したことで、自信も高まっている。チームもとてもいい仕事をしてくれるからね」

WRCスペインでは、初めてヒュンダイi20 Nラリー2でWRC2に参戦し2位に入ったスニネンは、先週はこのマシンの開発テストにも参加している。新しい試練への取り組みはタフなものになると覚悟しているものの、スニネンはWRカーでの参戦経験が活かせると自信を見せる。

「マシンでの経験が豊富なのは事実だ」とスニネン。
「でも、i20クーペWRCに対応するには少し時間がかかるだろう。自分にとって最高の機会だし、アンドレア(アダモ、チーム代表)とチームに感謝しなくてはならない。またWRカーに戻れることを楽しみにしているよ」

スニネンは2020年のWRCモンツァでは、初日の午前にエンジントラブルに見舞われて早々に戦線を離脱している。山岳ステージでの経験不足は、WRC+の動画を観ることで補っているようだ。

「いいステージのようだね」とスニネン。
「ターマックでは自分は速いことは分かっているが、道のことを少し学ばなくてはならない。それに、ターマックでWRカーに装着するピレリタイヤのことも学ぶ必要がある。自分には新しい経験だからね」



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