ダニエル・バリット、WRC引退説を一蹴「体力は95%くらいまで復帰」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ダニエル・バリット、WRC引退説を一蹴「体力は95%くらいまで復帰」

©WRC PROMOTER

WRC優勝経験も持つコ・ドライバーで、今季前半まで勝田貴元のパートナーを務めてきたダニエル・バリットは、来季、体調が万全に戻り次第、ラリー復帰を希望している。

Toyota GAZOO Racingの育成ドライバーである勝田は来季、アーロン・ジョンストンと組んでトヨタ・ヤリス・ラリー1でWRCにフル参戦することが発表されたことから、バリットは引退するのではという憶測が流れていたが、バリットはこれを一蹴した。バリットは今季のWRCラリーエストニアで着地での激しい衝撃により首を負傷。以降は、実戦を控えていたものの、代替ドライバーと組んで参戦する勝田へのサポートは続けてきた。

バリットは「あのレベルでのコ・ドライバー職を辞めることは絶対にない。マシンに戻りたいのに、それができないのは本当に悔しい」と語る。

「自分の体力はいま、95か96%くらい。でも、医師からはまだマシンには乗らない方がいいとアドバイスを受けており、それに従っている。医師からの指示だけでなく、自分自身も100%完全に回復するまではマシンに乗りたくはない。そんなことをすれば、心の奥底で何かを気にしながらになってしまう。完全に回復すれば、また思い切り活躍できると分かっているからね」

バリットは、コ・ドライバーのシートから離れれば離れるほど、戻りたい気持ちが強まったという。
「今回の休養は自分にとっていい経験になったし、“ダニエルVer2.0”として、よりいい仕事ができるようになって復帰したい。正直、本当に戻りたい。ラリーのすべてが恋しいよ。でも、コ・ドライバーのシートから離れた時間は充電になったし、自分がどれだけラリーや自分の仕事を愛しているかをあらためて知る機会にもなった。タカさんの決断は心から理解できるし、彼やチームからのサポートを心からうれしく思っている。もちろん、自分も彼とアーロンへのサポートを惜しまない」

バリットは2017年のラリーGBでエルフィン・エバンスをWRC初優勝に導き、2019年に勝田と組み始めた。6月のWRCサファリでは勝田にとって初のWRCポディウムをマークしたが、その翌戦でバリットは負傷している。

勝田は、3年間バリットと組んだ後、元オリバー・ソルベルグのコ・ドライバー、ジョンストンと組むという決断を下すのは難しかったことを明かしており、「ふたりとも組みたいと思っているコ・ドライバーだが、ひとりとしか組むことはできない」と勝田はコメントしている。



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