国際控訴裁判所は11月17日、今季のWRC第9戦アクロポリス・ラリーギリシャでWRC3をトップでフィニッシュしたものの失格裁定が下されたヨアン・ロッセルの抗議を却下する判断を下した。
ロッセルは、イベント後の車検でシトロエンC3ラリー2のフロントサブフレームが最大重量を超えていたことが発覚。失格裁定が下されていた。ロッセルは4日後、参加者の権利を行使して、この裁定に対する抗議を提出した。
国際控訴裁判所は、当事者からの聴聞、提出物の検討を行った結果、アクロポリスでの審査委員会の裁定を支持し、抗議を却下する判断を下した。
これで今季のWRC3タイトルは、今週開催される今季最終戦ラリーモンツァで決戦を迎えることになる。選手権争いでは現在、ヨアン・ロッセルとカエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)がいずれも3勝ずつを挙げて同ポイントで首位に立っているが、2位フィニッシュを2回マークしているカエタノビッチが、1回のロッセルに対してアドバンテージを握っている。