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WRCモンツァ:競技2日目、首位オジエと2番手エバンスは0.5秒差で最終日へ

©TOYOTA

WRC第12戦モンツァは11月20日(土)の競技2日目、首位につけるトヨタのセバスチャン・オジエと2番手のエルフィン・エバンスが接戦を展開。0.5秒差で最終日の決着に臨む。3番手はヒュンダイのダニ・ソルド、4番手に同じくヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけている。

20日(土)に行われた競技2日目は、SS8〜SS13の6SS、SS距離は108.24km。ベルガモ郊外の2SSを2回走行し、後半の2SSはモンツァサーキットを活用したセクションという構成がとられている。注目はやはりトヨタのふたりによるチームメイトバトル。王者オジエを相手に一歩も引かない好走を見せたエバンスが1.4秒のリードをもって、首位でこの日に臨む。上位陣のドライバーたちは全員ハードコンパウンドのタイヤ5本を選択してステージへと向かっていった。

HYUNDAI


オープニングステージのSS8は、ヒュンダイのティエリー・ヌービルがベストタイムをマーク。SS2番手にオジエがつけ、SS3番手にはソルドが入った。エバンスはヤリスWRCのグリップに違和感を覚えてSS4番手タイム。これでオジエが1.5秒差で総合首位に立つこととなった。続くSS9はエバンスが渾身のベストタイム。再び首位の座を取り返して、オジエに対しての差を2.3秒とした。このSSでは、総合3番手につけていたヌービルがクラッシュ。右の複合コーナーでハーフスピンに陥り、右フロントをガードレールにヒット。これで大きくタイムロスを喫してしまい、総合4番手に順位を落としている。

SS8の再走となるSS10は、オジエがベストタイムをマークして再び総合首位に。オジエは3位に入ればチャンピオンが決まるため、「あくまでも自分の走りに集中している」とSS後にコメントしている。SS9でクラッシュしたヌービルがSS2番手、ヒュンダイから初参戦のテーム・スニネンがSS3番手タイムをマークしている。オジエは続くSS11でも一番時計をたたき出して、エバンスとの総合タイム差を5.2秒に拡大した。

M-SPORT


サービスを挟み、モンツァサーキットの敷地内が舞台となるSS12がスタート。一部グラベルも混じる難しい路面のなか、エバンスが再びベストタイムをたたき出した。エバンスは僅差ながらオジエから首位の座を取り返すことに成功、ふたりの差は0.3秒となった。そして同SSの再走となるSS13は、ソルドがベストタイムをマーク。オジエはSS3番手、エバンスはSS4番手となり、これで総合順位は再び逆転することに。オジエが0.5秒差でエバンスに対してリードすることとなった。総合3番手はソルド、4番手にヌービルという上位陣は変わらない。

勝田はSS9とSS12で4番手タイムをマークするなど手堅く走行。前日に続き総合6番手につけている。総合5番手を走るオリバー・ソルベルグとは17.6秒差、背後のテーム・スニネンとは38.3秒差と、前後はやや開いており単独走行となっている。

TOYOTA


競技最終日はSS14〜SS16の3SS。すべてモンツァサーキット内で行われるステージとなっており、10.29kmのSS14と、14.62kmのSS15/16で争われる。2021年シーズンの最後を締めくくる1日であり、現行ワールドラリーカーのWRC最終日となる。オープニングのSS14は21日(日)15時48分スタート。

WRCモンツァ SS13後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2:13:27.2
2. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +0.5
3. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +27.4
4. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +46.6
5. O.ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:21.2
6. 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) +1:38.8
7. T.スニネン(ヒュンダイi20クーペWRC) +2:17.1
8. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +2:24.8
9. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +3:39.1
10. A.クルニョーラ(ヒュンダイi20 Nラリー2) +8:07.1



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