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トヨタ、GRヤリスRally1の最終スペックを確定「テスト車の複数外観はライバルの分析を見越しての対策」

©WRC PROMOTER

トヨタのWRCチームでテクニカルディレクターを務めるトム・ファウラーは、先週末、セバスチャン・オジエがテストしたGRヤリスRally1は、2022年WRC開幕戦のラリーモンテカルロで使用する最終スペックだったことを明かした。wrc.comが伝えている。

オジエは12月11〜12日の2日間、フレンチアルプスで初めてGRヤリスRally1をドライブした。今週は、勝田貴元、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラも、ハイブリッドの新規定ラリー1マシンでの初戦に向けて準備を行う。

「すべてが固まり、準備が整った」とファウラーは語った。
「モンテカルロ向けのスペックはドライバーに関する最後の数点まで確定し、今、フィンランドではモンテカルロに向けてのマシンを作っている。ワークショップは現状、たくさんのスタッフたちが大変忙しく作業を続けており、最初のラリーマシンの準備を進めている」

「先週はFIAからホモロゲーションの検査を受けており、FIAに提出する書類の最後の作業を行っているところだが、すべて順調に進んでいる」

GRヤリスRally1のFIA公認は、2022年1月1日に取得できる予定だが、ファウラーは、開発中にライバルメーカーと駆け引きもあったことを明かした。GRヤリスは開発テストの間、何種類にも外観を変えてきたが、これらは相手を混乱させるための煙幕だったという。

「テスト中、何種類ものボディスタイルを目にしたかと思う。今週のテスト以前に目にしたであろうボディは、どれもラリーで使うことを想定したものではなかった」とファウラーは笑みを浮かべた。
「ヒュンダイやフォードが写真を撮って分析をするから、そのためのものだった。2015年、2018年も同じことをしていた。その時は、何もかも間違っているし違反だらけ、とみんなに言われていたよ」
「だから、今年の作業の中でのボディワークに関する主な目標は、周囲が自分たちのことを理解しようとすることにできるだけ多くのエネルギーを注ぐようにすることだった。今週のテストでは、様々な理由でいろいろなものを付けたり外したりすることがあると思うが、ベースとなる車体は事実上、FIAに提出した公認仕様だ」

チームは1月20〜23日に開催されるラリーモンテカルロの前週にも最後の事前テストを予定しているが、ファウラーによれば、モンテカルロが終わるまでは、スウェーデン向けのスノーテストを行う予定はないという。

「検討はしていたが、現状、理想的なコンディションが見つからないので、モンテカルロが終わるまでは他の路面のテストは行わない予定だ」とファウラーは状況を説明した。



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