新たにハイブリッドのラリー1規定が導入される2022年のWRC開幕戦となるラリーモンテカルロ(1月20〜23日)に、ラリー1マシンが11台エントリーした。主催者は12月17日にエントリーを締め切ったが、最大数の75台を超える申し込みを受けたという。公式のエントリーリストの発行は1月10日となるが、主催のモナコ自動車クラブはトップレベルのラリー1マシンとサポートカテゴリーの主なエントリーを明かした。
2021年のマニュファクチャラーズチャンピオン、トヨタ・ガズーレーシングは4台のGRヤリスRally1をエントリー。ドライバーはセバスチャン・オジエ、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、勝田貴元というラインナップだ。ジュリアン・イングラシアの現役引退に伴い、オジエはバンジャマン・ベイヤをコ・ドライバーに迎える。
ヒュンダイ・モータースポーツは、オィット・タナック、ティエリー・ヌービル、オリバー・ソルベルグがヒュンダイi20 Nラリー1のドライバーを務める。
Mスポーツ・フォードからは最大4台のフォード・プーマ・ラリー1がスタートすると見られている。ドライバーが確定しているのは、クレイグ・ブリーンとガス・グリーンスミス。アドリアン・フルモーとセバスチャン・ローブも先日、このマシンでのテストを行っているが、いずれも暫定リストには名前は挙がっておらず、Mスポーツ・フォードもこの憶測についてはコメントを出していない。
WRC2には18台がエントリーしており、うち6クルーがチームエントリーとして名を連ねている。2021年チームズ選手権2位のトクスポーツは、2021年WRC2ドライバーズチャンピオンのアンドレアス・ミケルセンとニコライ・グリアジンをシュコダ・ファビア・ラリー2でエントリー。ミケルセンのコ・ドライバーは現状、未定となっている。
サンテック・ジュニアチームは、シトロエンC3ラリー2のドライバーにエリック・カミリ、シーン・ジョンストンをノミネート。2021年WRC3チャンピオンのヨアン・ロッセルは、PHスポールのC3ラリー2で、コ・ドライバーにバレンティン・サルードを迎える。
そのほかの注目ドライバーとしては、トヨタ、三菱、ヒュンダイ、プジョーとワークスチームを渡り歩いたベルギーのフレディ・ロイクスがシュコダ・ファビア・ラリー2でWRC2にエントリー。ロイクスは近年ベルギー国内戦を中心に活動しており、WRCへの参戦はプジョー307WRCをドライブした2004年以来となる。