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FIAが2022年ERCカレンダーを承認も最終戦は未定、パワーステージを導入しレグポイントは廃止

©FIAERC.com

FIAは12月15日に開催したワールドモータースポーツカウンシルで、2022年のERCカレンダーを承認した。全8戦での構成を予定しており、現状グラベル4戦、ターマック3戦が決定しているが、最終戦は今後確定するとしている。

現状カレンダーに入っているポルトガル、スペイン、ポーランド、ラトビア、イタリア、チェコはいずれも2021年にERCを開催している。2022年から新たにERCのプロモーターを務めるWRCプロモーターのマネージングディレクター、ヨナ・シーベルは、これまでプロモーターを務めてきたユーロスポーツ・イベンツとの契約を尊重したかったと語った。

「コンペティターにも、ファンのみなさんにも人気のあるラリーで構成された、充実したカレンダーだ」とシーベル。
「将来的なカレンダーに関しては時間をかけて検討していくが、新しいラリーと長年愛されてきたイベントをうまくミックスさせていきたいと考えている」

WRCプロモーターは2013年以降、WRCの商業権を保有している。シーベルは、ERCのプロモートも担当することで、両シリーズをより近づける機会を得たと語る。

「商業権を保有する重要な選手権であるとともに、我々はERCをWRCの才能を発掘する場として見ている」とシーベル。
「ふたつのシリーズを密接な関係でつなぎ、コンペティターがレベルアップするための道筋をシンプルにしたいと思っている」

ERCは2022年から全戦で、WRC式のパワーステージを導入することも発表された。最終ステージをパワーステージに指定し、少なくとも10クルーの走行をライブ中継。このステージのタイムでトップ5人に、5-4-3-2-1のポイントを与える。一方で、これまで与えられてきたレグ単独のポイントは廃止となる。

また、FIAプライオリティドライバーと、2022年開幕戦では2021年のドライバーズ選手権上位15名、以降はポイントランキングの上位15名は、各イベントのレグ1でスタート順選択システムに参加することが義務づけられる。またタイヤに関しては、ERCジュニア4を除いてはタイヤメーカーは問われないオープンタイヤシステムが維持されるが、ERCポイントを獲得するためにはドライバーは、FIAとWRCプロモーターに登録したタイヤメーカーが供給するタイヤを使わなくてはならなくなる。
(Graham Lister)

2022年ERC暫定カレンダー
第1戦:ラリーセラス・デ・ファフェ・フェルグエイラス‐カブレイラ・ボティカス(ポルトガル、グラベル) 3月12〜13日
第2戦:アゾレスラリー(ポルトガル、グラベル) 3月26〜27日
第3戦:ラリーイズラス・カナリアス(スペイン、ターマック) 5月13〜14日
第4戦:ラリーポーランド(グラベル) 6月11〜12日
第5戦:ラリーラトビア(グラベル) 7月2〜3日
第6戦:ラリー・ディ・ローマ・キャピターレ(イタリア、ターマック) 7月23〜24日
第7戦:バルム・チェコラリー・ズリン(ターマック) 8月27〜28日
第8戦:TBC



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