現在空席となっているヒュンダイのチーム代表職に、イブ・マトンの名前が浮上している。
2018年からFIAラリー委員会のディレクターを務めてきたマトンだが、ジャン・トッドがFIA総裁の任期を終え、モハメド・ビン・スライエムが後任に就任してから1週間もたたないクリスマス前に、マトンもラリー委員会ディレクターを退任していた。
ヒュンダイは、12月7日にアンドレア・アダモがチーム代表から退いた後、後任探しに奔走していた。チームはアダモの離職理由を「一身上の都合」としている。
マトンは過去、シトロエンでWRCやWTCRの前身であるWTCCのチームを率いており、WRCとともにWTCRにもワークス参戦しているヒュンダイにとっては絶好の人材と言える。
ベルギー出身のマトンは現在54歳。冷静で整然としたアプローチによる強力な運営手腕で知られ、FIA在籍中はハイブリッドベースのラリー1規定の創設と施行に重要な役割を果たした。
(Graham Lister)