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ダカール2022:ステージ4でもナッサー・アル‐アティヤがリードを拡大

©DPPI / Red Bull Content Pool

ダカールラリー2022は1月5日、アル・カイシュマ〜リヤド間に設定されたステージ4(465km)を走行。今大会最長となるこのステージは、序盤40kmはコンペティター陣が頭を痛めるほど分かれ道の連続。終盤は砂丘エリアとなり、さらにテクニカルな締めくくりとなった。80%がダートのコースだが、終盤のワジなどは水浸しになることもあり、チャンスよりも脅威の方が多かったようだ。

この日は、オーバードライブ・トヨタのヤジード・アルラジがトップ相当のタイムでステージをフィニッシュしたが、速度違反により2分のタイムペナルティ。この結果、トヨタ・ガズーレーシングのナッサー・アル‐アティヤが自身44回目のダカールでのステージ勝利をマークした。これまでダカールを3回制しているアル‐アティヤだが、いずれも南アフリカでの勝利。サウジアラビア開催での大会初勝利に向けて、この日も総合リードを広げた。
「序盤は先を行く車両に追い付いてしまった。いいペースを維持してリスクを最低限に抑えることに決めた。マシュー(ボーメル、コ・ドライバー)は素晴らしいナビゲーションをしてくれた」とアル‐アティヤ。

そのアル‐アティヤに対し全力でプレッシャーをかけ続けるのが、プロドライブ製のハンターを駆るセバスチャン・ローブ。この日は、アル‐アティヤに25秒差の2番手タイムをマークして食らいついた。

DPPI / Red Bull Content Pool

「全体として、今日のステージは無事に走り終えた。石にヒットしないようにしながら速く走らなくてはならなかった。ナビゲーションに集中し、ハイペースを維持した。3番手相当タイムのタイムだったが、450kmを走って3台が40秒差という結果が接戦を物語っている」とローブはこの日のステージを振り返った。
「どのルートでも、マシンに対する信頼が回復している。クリーンなステージだったよ。今日、ナッサーの後ろでフィニッシュし、明日は彼の後ろからスタートするので、いい駆け引きができている。明日は前にバイクがいないので、悪くないね。何かが起こりそうな難しいステージだ」

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この日のステージで3番手につけたのは、前日アウディRS Q e-tronに初ステージウインを献上したカルロス・サインツ(写真)で、この日も見事なパフォーマンスを披露した。しかし、アウディ・スポーツのチームメイト、マティアス・エクストロームとステファン・ペテランセルは、メカニカルトラブルに見舞われ、思うような走りをすることができなかった。
「50か60kmほど走ったところで左リヤダンパーを破損した。確実にフィニッシュすることだけを目指しているので、プッシュはできなかった」とエクストロームは説明する。

DPPI / Red Bull Content Pool

滑り出しで苦戦していたMINI JCWバギーのクバ・ライゴンスキーは、この日を終えて総合8番手にまで浮上。2番手のローブに30分ほど遅れとし、総合ポディウムも視野に入ってきている。
「昨晩、マシンに改良を行い、より速く走れるようになった」とライゴンスキー。

6日は、リヤドをループする350kmのステージが設定されている。

日本勢ではステージ3、チームランドクルーザー・トヨタオートボデーは走らせる2台のトヨタ・ランドクルーザー200、三浦昂とロナルド・バソがこの日も市販車部門1-2タイムをマーク。部門1-2を堅守し、総合順位でも三浦はふたつ上げての48番手、バソは4つ上げて54番手につけている。
三浦はこの日、序盤の砂丘でスタックしたほか、左リヤタイヤのパンクもあったがうまく対応。「今日は今大会で初めてのパンクを経験した。今後の長距離のステージを想定し、燃費良く走行できるようエンジン回転を上げ過ぎずにスピードを保つ走り方も試し、手応えを感じることができた。明日は長いだけじゃなくて難しいステージと聞いているので、一層注意して臨みたい」と語っている。

ハイブリッド仕様のHINO600を投入している日野チームスガワラの菅原照仁はトラック部門総合22番手でフィニッシュし、累積順位をひとつ上げて23番手につけている。

2022ダカール暫定結果(ステージ4終了時点)
1 N.アル‐アティヤ(トヨタ) 13:26:02
2 S.ローブ(プロドライブ・ハンター) +38:05
3 Y.アルラジ(トヨタ) +49:15
4 L.アルバレス(トヨタ) +53:58
5 V.バジルエフ(MINI) +1:03:52
6 J.ライゴンスキー(MINI) +1:11:57
7 S.ハルペルン(MINI) +1:17:23
8 M.プロコップ(フォード) +1:20:26



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