ラリー1マシン公開のヒュンダイ、ヌービルは「目標は変わらずタイトル」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ラリー1マシン公開のヒュンダイ、ヌービルは「目標は変わらずタイトル」

©Hyundai Motorsport GmbH

ハイブリッドの新規定ラリー1が導入される2022年のWRC、マニュファクチャラーズ選手権に登録するチームの先陣を切ってラリー1マシンを公開したヒュンダイ。このシーズンは、予定されている全13戦にフル参戦するティエリー・ヌービル、オィット・タナックに加え、オリバー・ソルベルグとダニ・ソルドがサードカーをシェアするドライバーズラインナップを発表している。

ヒュンダイ・モータースポーツのチームマネージャー、パブロ・マルコスは「近年まれに見る多彩なWRCカレンダーに、選手権の中でも最も多彩なクルーのラインナップで挑むことができるのは幸運なこと」とクルーの顔ぶれに満足を見せる。
「ティエリー、オィット、オリバー、ダニという独特の組み合わせが、経験、若さ、そして情熱を適切に融合させ、これまで努力してきた成果をもたらしてくれると期待している。以前から楽しみにしていたニュージーランドと日本での新イベントは、3度目の正直というところだろうか。2022年のWRCシーズンは、世界中のモータースポーツファンが常に注目するような、興味深く、未知数な部分がたくさんある」

ヒュンダイ・モータースポーツの副チームディレクター、ジュリアン・モンセは「WRCの新たなハイブリッド時代という技術面でのチャレンジを歓迎する」と意欲を見せた。
「どのチームにとっても未知の世界への一歩となるが、ヒュンダイi20 Nラリー1は、可能な限り最高の仕事ができたと確信している。最も重点を置いた要素は、内燃機関とプラグインハイブリッドユニットを組み合わせ、シャシーの中ですべてのコンポーネントを調和させることだった。様々な路面で、様々な状況の中でマシンのテストを行い、できる限り現場に近いデータを収集することに務めた。10月に行ったシミュレーションテストでは、実際のラリーの週末の通りにマシンを走らせてみたが、その結果を踏まえて実戦デビューに向けてi20 Nラリー1をさらに調整することができた。このマシンのパフォーマンスレベルは、実際のラリーステージでライバルと争った時にしか測ることはできない」

ヌービルは「新しい冒険やチャレンジに挑み始めるのは大好きなので、この新しいハイブリッド規定にもとてもワクワクしている」と語る。
「自分たちの目標は、これまでと変わらない。チームとしてマニュファクチャラーズタイトル争いをしていきたいが、ドライバーズタイトルも自分個人としてのターゲットとして狙い続けていく。この新しい時代の中で、誰もがパフォーマンスを披露したいと思うだろうし、今年は信頼性も非常に重要になる。新しいi20 Nラリー1では、とてもいい前進をすることができた。テストのたびにマシンが扱いやすくなったが、シーズンの序盤はどのクルーやチームも学ぶことが多い時期になる。とてもエキサイティングなシーズンになると思っているが、誰にとっても浮き沈みは激しくなるかもしれない」

「今シーズンのターゲットはもちろん、勝つこと」とタナック。
「大きな試練が待ち受けているがエキサイティングなことだし、新たな始まりをもちろん楽しみにしている。チームのみんなは必死に取り組んできた。規定が変わり、リラックスできる時間はあまりなかった。本当に大変な努力を費やしてきた。今シーズンの鍵となるのは信頼性。ラリーを通してマシンを走らせ続け、できるだけ距離を増やして経験を積まなくてはならない。新しいハイブリッドエンジンのパフォーマンスを最大限引き出し、適切なマッピング戦略を行うことも重要になる。学ぶのが楽しいことがたくさんあるが、再び選手権を制したいと思っているので、そのためにハードに戦っていく。気合いが入っているよ」

Hyundai Motorsport GmbH

ワークスチームからの初参戦に臨むソルベルグは「初めてワークスチームに加入できて、夢が実現した。とてもワクワクしているし、新しいシーズンが始められるのはとにかく最高にクール」と喜びを隠さない。
「誰にとってもまったく新しいマシンで戦うことになるという状況は、自分にとっては少し助かる。しっかり準備ができていて自信も高まっている感触はあるが、この新しい時代を最初から経験できるのは本当に素晴らしい機会。このマシンは最高だよ。サウンドはこれまでよりもいいし、すごく速い。i20 Nラリー1のフィーリングがいいことはハッキリ感じられるし、パワーもすこし上がっていてかなり楽しい。自分にとっての主な目標は、シーズンを通して安定すること。自分は成長過程だ。年齢的にも若いので、経験豊富なドライバーと一緒に仕事ができるのは自分にとっていいこと。ステップアップできる準備はできていると感じているよ」

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ソルベルグとサードカーをシェアするソルドは、ヒュンダイからの参戦は9シーズン目となる。
「新しいハイブリッド時代を迎えるという、自分にとっても非常に特別な年。新しい要素がたくさんあるので、誰にとってもビッグチャレンジになる」とソルド。
「マシンのパフォーマンスはとてもいいし、速さのポテンシャルはテストでも表れている。ファンのみんなもテストの動画などで見ているかもしれないが、マシンのサウンドもアメージングだ。“これぞ”WRCという年になるのではないかと思う。オリバーとサードカーをシェアできることも、チームメイトのみんなと仕事ができることも、とても楽しみにしている。彼らはみんな、自分にとって家族のようなもの。マニュファクチャラーズタイトルを奪還できるように、ベストのリザルトのために思い切りプッシュしたい」

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