2020年、2021年と2年連続でWRCドライバーズ選手権2位に入っているトヨタのエルフィン・エバンス。再び初タイトルを狙う2022年は、アプローチを変える時なのではと考えているようだ。
現王者のセバスチャン・オジエがフル参戦しない今季、エバンスはタイトルの有力候補のひとりだが、シーズンを終えてトップに立つためにはトヨタGRヤリス・ラリー1でより多くのポイントを獲得する必要があると自覚している。
「選手権で勝つためには、ラリーに勝たなければならないということは基本。昨シーズンはそれが十分ではなかったとも言えるかもしれない」とエバンス。
「同時に、バランスの問題でもある。誰もがラリーで勝ちたいと思うが、同時にポイントを獲得し続けることも非常に重要だ。モンテで1‐2フィニッシュしたのがふたりのセバスチャン(いずれもスポット参戦のローブとオジエ)だったことで開幕戦の痛手は最小限に済んだかもしれないが、究極を言えば自分たちは勝ちたい」
モンテカルロではコースオフを喫し総合21位に終わったエバンスだが、パワーステージでセカンドベストをたたき出したことで4ポイントを獲得した。ドライバーズ選手権では開幕戦を終えて、フル参戦組最上位のチームメイト、カッレ・ロバンペラに13ポイント差がついている。
そのエバンスは、第2戦のラリースウェーデン(2月24〜27日)に期待を寄せている。昨年は開催がキャンセルされたが、その前年は、ヤリスWRCでの2戦目であったにもかかわらず圧勝を飾っている。
「今年のスウェーデンはかなり状況が変わる。本拠地が移り新しい道で、まったく違うラリーになるだろう」とエバンス。
「でもスウェーデンはコンディションが適切なら素晴らしいラリーだし、今年はその環境が得られるはずだ。どこまでできるか、楽しみにしている一戦だ」