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ヒョンデがテスト拠点をフィンランドに移動

©WRC PROMOTER

ヒョンデ・モータースポーツは、テスト拠点をチーム所在地のドイツから、WRCラリーフィンランドの開催エリア中心地に移した。ハイブリッド技術の導入に伴い、システムチェックのためのテスト拠点に関する規定が変更されたことで、ドイツのアルゼナウに拠点を置く同チームはテストと開発のための新たな拠点を模索する機会を活用した。

ヒョンデが新たにテスト拠点とするのは、WRCフィンランドの本拠地となるユバスキラから南西に60kmのヤムサ。同イベントの名物ステージであるオウニンポウヤもすぐ目の前という立地だ。同じくフィンランドでは有名な、ピラヤコスキやパイヤラなどのステージにも近いという。

ハイブリッドの新規定ラリー1マシンでの初戦となった1月のWRCモンテカルロが厳しい結果に終わったヒョンデにとって、i20 Nラリー1のセッティングに手を焼いている暇はない。チームの副ディレクター、ジュリアン・モンセは「FIAサイドの調整で規定が多少変更されたことで、メインのテスト拠点のほかにシステムチェックのための拠点を別に持つことが認められるようになった。これを活用してフィンランドに移った。(常設のテスト拠点としては)フィンランドがベストのようだからね」と語っている。

チームのテストコースはヤムサ周辺をベースにしており、フィンランドにチーム拠点を置くトヨタが見せてきた強さの礎となった環境の恩恵を受けることができる。同じ道はウインターラリーのプリペアだけでなく、ラリーフィンランドやラリーエストニアのような高速グラベル向けのテストにも活用でき、今季カレンダーに復帰するラリーニュージーランドもその中に入りそうだ。

ヒョンデは先週、テストの焦点をスウェーデン国内でのラリースウェーデン向けテストに切り替えている。昨年の第2戦は初めてフィンランドで行われたスノーラリー、アークティック・ラリーフィンランドとなったが、この時はオィット・タナックが優勝を飾っており、チームはウィンターラリー連覇を飾って開幕戦での巻き返しを狙う。

※Hyundai Mobility Japanの日本語表記に合わせヒョンデとしました。



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