三菱自動車、シンガポール政府と電気自動車の普及に関する覚書を締結
三菱自動車(以下、MMC)とシンガポールにおける同社の販売会社CCA(Cycle & Carriage Automotive PTE Limited.)は、シンガポール政府と電気自動車(EV)普及のための活動に協力する内容の協定を締結したことを発表した。
今回の活動は、シンガポールの経済開発庁が中心となり、同国のエネルギー市場監督庁、陸上交通庁との間でEVタスクフォースを組成し、同国のEV普及を目的としたユーザー向け補助金制度や充電インフラ整備などの検証を行うものであり、この活動の中で、MMCはCCAを通じ2011年より順次『i- MiEV(アイ・ミーブ)』25台を供給し、実証走行試験に協力していく。
シンガポール経済開発庁のレオ・イップ長官は、「わが国における今回のEV実証走行試験プログラムに、三菱自動車が参加することを大変喜ばしく思います。このプログラムは、研究開発に取り組んでいる自動車メーカーや充電設備のサプライヤー、及びEVコンポーネントの関係者にとって、シンガポールが生活研究所のような存在になりうる素晴らしい事例となります。我々は、バッテリー・マネジメント・システム、パワー・エレクトロニクス、エレクトリック・ドライブ・システムのような分野での成功を期待しております。企業は、我国のエレクトロニクスの集団とエンジニアリングの才能を用いて、新たなビジネスを構築することができるでしょう。」と語った。
三菱自動車の益子修社長は、「今回のシンガポールでの実証走行試験に参加できることを光栄に思います。我々は、シンガポールが電気自動車にとって理想的な市場であると信じております。シンガポール政府とCCAが共に取り組むことで、我々は、シンガポールの自動車走行環境における『i-MiEV』の性能を評価するとともに、シンガポールの皆様に電気自動車の魅力をお伝えしていきます。」と語った。
三菱自動車は日本に続き、海外では香港、オーストラリアで『i-MiEV』を販売している。また、既にモナコ政府、アイスランド政府、デンマーク政府等、各国政府が中心となって行うEV普及促進に向けた取り組みに協力している。