2022年WRC第2戦ラリー・スウェーデンを終えて、トヨタはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンが優勝を果たし、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルムが総合3位でフィニッシュ。勝田も4位完走を果たし上位4台中3台をトヨタが占めるかたちとなった。この結果を受け、チームオーナーを務めるトヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを発表した。
(以下チームリリース)
カッレ、ヨンネ優勝おめでとう!
スノーラリーでは一昨年が3位、昨年が2位、そして今回の優勝。毎年、改善を重ねていく、まさにトヨタスタイルを実践してくれました。どんどんトヨタらしくなっていく2人を嬉しく思います(笑)。そしてGR YARIS Rally1にWRC初勝利をもたらしてくれたことにも感謝します。ありがとう! 初日は一番手出走で雪かき役を任され、大変なラリーだったと思いますが、小さな頃から雪道を走っていたカッレだからこその頼もしい走りでした。
エサペッカとヤンネは3年ぶりのトヨタでしたね。おかえりなさい! そして3位表彰台おめでとう! 二人はやっぱりトヨタのスーツが似合ってると私は思います。他のチームも経験したからこそ見えてくるトヨタの良さや悪さがあるはずです。また色々、教えてください。一緒にもっといいチームにしていきましょう。
フィンランドを本拠とする我々にとって、雪道はホームコースのようなものでした。しかし、昨年は勝つことができず、我々は、とても悔しい思いをしました。チームは、その悔しさを晴らすために、モンテカルロの後すぐに動き出し、雪上のテスト回数を増やし、今回のラリーに臨んでくれました。そのおかげでの勝利です。みんなの努力に感謝します。
しかし、ラリーの道はやはり厳しく、カッレとエルフィンのハイブリッドシステムにトラブルを生じさせてしまいました。2人のドライバーには申し訳なく思います。
ただ、我々は厳しい寒さという環境でも、どうすればハイブリッドシステムを改善していけるかという大切なデータを得ることができました。この経験を来年の勝利だけでなく、サプライヤーにデータを提供するなどして、カーボンニュートラルを目指しながら、モータースポーツを続けていくために有効活用していければと思います。
今シーズンは、まだあと11戦あります。まずは次戦クロアチアまで、チームのみんなは少しでも休みを取ってください。健康第一でいきましょう。そしてファンの皆様、最終戦のラリージャパンまで今シーズンも引き続き、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします。
追伸 ヤリ-マティへ
スペシャルステージを見に行った際、沢山のファンに囲まれ快く写真撮影などに対応してくれていたと聞きました。雪山でも笑顔でファンと接しているヤリ-マティの姿が目に浮かびます。トヨタファンを増やそうとファンサービスを欠かさない”6人目のスタードライバー”ですね。そんな姿がチームの良い雰囲気にも間違いなく繋がっています。これからもヤリ-マティらしい丁寧なファンサービスとチームづくりをよろしく頼みます。