ラリーメキシコ、フィニッシュ後の各チームディレクター陣のコメント。水没したタナック車をフィニッシュまで送り出したMスポーツの働きをウィルソンは賞賛。アクシデント後も交換しなかったというボンネットはスタッフのサインつきでMスポーツに飾ると感激を表した。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
ヨースト・カピート(ディレクター)
「ラリーメキシコで3連覇を達成したのは、素晴らしい努力の成果だ。セバスチャンとジュリアンは、比類の無いドライビングやナビゲーションを披露し、リザルトr以上のものを収めた。タイヤ選択からリスク計算の戦略まで、彼らは全く狂いのないラリーを展開した。しかし、今季素晴らしい活躍を続けているのは彼らだけではない。アンドレアスとオーラも同様だ。戦略面でも非常に優れた一面を見せた。アンドレアスがメキシコに参戦するのはたった2度目だということを忘れてはいけない。ヤリマティとミーカは昨日クラッシュを喫し、非常に不運な状況となったが、チームにマニュファクチャラーズポイントをもたらしてくれた。結果的に、ラリーメキシコで得られたものにはとても満足している」
[シトロエン・レーシング ]
マレク・ナワレキ(チーム副代表)
「ラリーの結果はポジティブなものとして記すことができる。マシンは今回もコンペティティブだったし、マッズはトリッキーなメキシコのステージでも一貫してトラブルを避け続けた。序盤でミスをしたクリスについては、もっと選手権ポイントを期待していただけに少々残念な内容となった。それでも、今季この先に向けて、いい前兆だ」
[Mスポーツ]
マルコム・ウィルソン(チーム代表)
「金曜日のことを思えば、このラリーのフィニッシュを迎えることができたのは、チーム全体にとって素晴らしい結果だ。エルフィンとダンは、自己ベスト4位と見事な結果で、選手権では5位につけた。まだ伸び代があることは明白なだけに、少しストレスがたまることもあったが、今回のようなラリーをミスなく走り切ったことで、自信が高まる。我々のチームは、ラリー界の中でも最も才能にあふれ、高い意欲を持ったテクニシャンの集まりだと心から信じている。この週末も、それを証明して見せた。彼らの働きを見るのは、とても喜ばしいものだった。今回のことは、いつまでも忘れることはないだろう。実はマシンが水没した後も、ボンネットは交換していない。この週末を通してずっと同じものを使っていた。ワークショップに戻したら、テクニシャン一人一人にサインをもらい、Mスポーツのミュージアムに飾っておくよ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ミシェル・ナンダン(チーム代表)
「全体として非常に慌ただしく厳しいラリーになったが、チームはタフなコンディションにも非常にうまく対応した。i20 WRCのパフォーマンスは、標高の高さが挙動に影響する中で、期待通りだった。我々の取り組みが報われた。ダニは負傷からの復帰緒戦で、トップレベルでのパフォーマンスを見せてくれた。総合5位はいいリザルトだし、ティエリーの8位と共にマニュファクチャラーズポイントをもたらしてくれた。ティエリーは好タイムもマークし、パワーステージでも3番手と注目に値するいい走りを見せた。金曜日のパンクとその後の転倒で、ポディウムの望みが途絶えてしまった。ヘイデンも金曜日のアクシデントで、土曜日の走行順が早まってしまった。いつも通りのプロフェッショナリズムを見せて、今日の終盤では見事な走りを見せた。実に満足しているし、まだ作業は山積みだがアルゼンチンではさらにチーム全体のパフォーマンスを向上させていく」