キミ・ライコネン彼にとって初めてのWRCでのシーズンを、最終戦ウェールズ・ラリーGBでポイントを獲得する形で締めくくった。
ラリーGBにおいてライコネンは、ポイントの獲得を目指してウェールズの森を走り、今季最高のデキともいえるパフォーマンスを見せ、ミスなく走りきり8位を獲得。
この成績により、元F1王者のライコネンは出場した11戦のうち5戦でポイントを挙げ、シリーズランキング10位を獲得することになった。
「今回は本当にいいラリーだった。そして自分にとって初めてのWRCのシーズンをポイント獲得という形で終えることができてよかった」とライコネン。
「自分のキャリアの中で一番チャレンジングな1年だったし、その中でもGBは常にグリップが変ることから、1番難しいラリーだった。コースは非常に滑りやすく、そして常にその場所がどのくらい滑りやすいかを確かめながらの走行なんだ。他のラリーと同様、これは自分にとって全く新しい経験だった。
1年を振り返ると、期待以上でもあったし、期待以下でもあった。何度かミスをやらかしたし、反対に多くのことを習得してもいる。ウェールズのステージは素晴らしかった。でも、ここで速く走るには経験が必要だね」
「全体的には、このラリーでの進歩について自分で満足しているし、十分楽しむこともできた。
この楽しかった1年を与えてくれた、レッドブルとシトロエンレーシングにはとてもありがたく思っているよ」
またチームメイトのカイ・リンドストロームも、この1年を振り返りライコネンを称賛している。
「経験が非常に少ないドライバーとしては、キミはすべてを身に付け大きな歩幅で歩み続けた。それはグラベルでもアスファルトでも同じで、ペースノートに関してもそうだった」とリンドストローム。
「彼がどれだけ進歩したか、そしてこれからはさらに伸びるということは明らかだよね。このイベントでキミは、ミスが全くなく非常に印象的だった。だからシーズンの終わり方としては最高だと思う」
ライコネンはF1への復帰に関して否定しているものの、シトロエンジュニアチームを離れるというウワサもあり、来季の動向についてはまだ未定だ。