ラリーオブネイションズ・グアナファトのWRCステージで新井大輝、石井宏尚が走行 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ラリーオブネイションズ・グアナファトのWRCステージで新井大輝、石井宏尚が走行

©Sophie Graillon

4月1〜3日にかけてメキシコのレオンを拠点に開催されたラリーオブネイションズ・グアナファトに、日本代表として新井大輝/保井隆宏組(スバル・インプレッサWRX、GC8)と、石井宏尚/フェルナド・セグラ組(フォード・フィエスタ・ラリー5)が日本代表として参戦した。

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メキシコは2023年のWRCカレンダーに復帰することを目指しており、そのプロモーションを兼ねて開催されたこのイベントには、アドリアン・フルモー、マッズ・オストベルグ、ニル・ソランス、エイビン・ブリニルドセンら現役でWRCに参戦するドライバーのほか、ディディエ・オリオール、ハリ・ロバンペラ、マシュー・ウィルソン、マッズ・オストベルグなどの名手を招聘。国対抗で争われた。FIA NACAM(北中米)ラリー選手権を併催しておりアイテナリーは本格的なラリーイベントの構成で、グアナファトやオタテ、レオンのオートドロームでのスーパーSSなどかつてのWRCメキシコで使用していたステージを多く盛り込んだ16SS、229.63kmが設定された。

新井と石井は、ラリーのレッキが始まる前から、地元メキシコのプロ野球チームでバッティングに挑んだり、サッカー・リーガMXのトップチーム、レオンを訪問、また新型WRXの試乗インプレッションで走行を披露するなど数々のPRイベントに参加。その様子は地元のメディアでも大きく報道された。

ラリーは4月1日の夜、グアナファトの歴史的な町並みの中を駆け抜けるスーパーSS(2本)で開幕。かなりの旧型マシンで好走を見せた新井だったが、本格的な競技が始まった翌日は最初のSS3でいきなりオーバーヒート。両サイドのボンネットピンも失ってしまったため、安全を考慮してリタイアを決めた。ところが急遽、翌日SS14のショートステージで、新型スバルWRXのデモンストレーション走行を行うことが決定。イベントを大いに盛り上げた。

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一方、これが人生で2度目のグラベルラリーだという石井も、推定100馬力以下というマシンで奮闘したが、SS3では登坂でパワーが足りずに上りきれず9分をロス。さらにSS4でロワアームのジョイントが抜けたうえにドライブシャフトが折れてしまい、リタイアとなった。しかし翌レグ2は、マシンを修復して再スタート。午後のループはコネクタ不良でステージ2本をインターコムなしでの走行を強いられたうえに、水温警告灯が点灯してペースダウン。さらには、サイドレバーがもげて、電装系も不調になるなどアクシデントは続いたが、WRCでも名物となったジャンプも経験し、この日のステージをすべて走り切った。

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なおラリーオブネイションズは、ラリーの総合タイムでは、マッズ・オストベルグ/ヨハン・ヨハンソン組(シュコダ・ファビア・ラリー2)がトップ、5.8秒差でアドリアン・フルモー/アレクサンドル・コリア組(フォード・フィエスタ・ラリー2)が続いた。国別対抗ではセバスチャン・バルブ/ボダン・イアンチュ組(ルノー・クリオRS、ルーマニア)、ニキ・スケーレ/リナ・メテール(フォード・フィエスタ ラリー5、ドイツ)のチームヨーロッパが優勝を飾った。

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