4月6〜9日に開催されたイタリアラリー選手権ラリーサンレモにWRCクロアチア(4月21〜24日、ターマック)の準備として参戦したMスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーンだったが、残念ながらリタイアに終わった。
イタリア北西部のリグーリア沿岸から望む山岳路を使ったこのラリーでは過去2回優勝を飾っているブリーンは、フォード・フィエスタ・ラリー2で3度目の優勝を目指したが、2日目の序盤にエンジントラブルに見舞われ、リタイアとなった。初日はフィエスタ・ラリー2がターボのポップオフバルブにトラブルを抱え5番手で終えていたが、首位との差は17秒だった。レグ2最初のテグリアステージを終えた時点で4番手に浮上したブリーンだったが、その後エンジントラブルに見舞われた。
ブリーンにとっては、2月下旬のラリースウェーデン以来の競技参戦となったこのラリーサンレモは、リタイアにはなったが有意義なイベントとなったようだ。
「またマシンに乗って参戦することができてよかった」とブリーン。
「スウェーデンからかなり時間が空いたので、とにかくドライビングのリズムをつかんだり、レッキをしたりということをするいい機会になった。もちろん、今回のフィエスタは、今季WRCで乗っているプーマ(ハイブリッド・ラリー1)とはまったく違うが、どんなチャンスでもマシンに乗る機会は有効に使える」
「序盤はいくつか不具合が出たので、少し抑え気味だった。いい方向に流れが傾き始めたところで止まってしまった。残念だが、クロアチアに向けてポジティブな感じをつかめたよ」
Mスポーツ・フォードからWRCにフル参戦する今季、ブリーンは開幕戦のモンテカルロで3位と最高の滑り出しを見せたが、スウェーデンではミスによりその勢いをつなげることができなかった。
ラリーサンレモでは、シトロエンC3ラリー2で参戦したアンドレア・クルニョーラが、わずか0.9秒差でダミアーノ・デ・トマソ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)を退けて優勝を飾っている。