WRC第12戦ラリースペインが10月21日(木)にスペインのサロウで開幕。22日(金)に行なわれた競技初日のデイ1でセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が1位となった。
デイ1はグラベルラリー、デイ2とデイ3はターマックラリー。今年のラリースペインは、WRC昇格20周年を記念してマシンの仕様変更を伴うミックスサーフェイスラリーとして開催されることになった。そして、グラベルラリーとして6本のSSで構成されたデイ1では、3本のベストタイムをマークしたローブが1位に。2位は3.8秒差でセバスチャン・オジエ(シトロエンC4WRC)、3位はトップと16.1秒差でヤリ-マティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)という順位になっている。
グラベルイベントでは通常、先頭スタートの選手がルーズグラベルの処理役として苦戦するが、デイ1の午前中は部分的に路面が湿っており、1番手スタートのローブ、2番手スタートのオジエの不利はかなり軽減された。完全ドライなら有利な走行ポジションとなったはずのペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)は、トップと22.4秒差の4位に沈んだ。ソルベルグはSS1でトップのローブに20秒以上の差をつけられたが、その後2本のSSベストで3位ラトバラに2.5秒差の4位にまで追い上げている。
23日(土)のデイ2、そして24日(日)のデイ3はともにターマック仕様のマシンで走行するターマックラリーとなる。そのため各チームは、デイ1の終了後に通常より長めに設定されたサービスで、マシンをターマックからグラベル仕様へ変更する作業を実施した。