カッレ・ロバンペラ、斎藤太吾製作のスープラでドリフトマスターズ・ヨーロッパに参戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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カッレ・ロバンペラ、斎藤太吾製作のスープラでドリフトマスターズ・ヨーロッパに参戦

©Red Bull

ヨーロッパのドリフト最高峰シリーズ、ドリフトマスターズ・ヨーロッパ選手権(DMEC)の開幕戦が5月7〜8日、アイルランドのモンデロパークで開催された。この開幕戦には、現在WRCで選手権首位につけているトヨタのカッレ・ロバンペラが、ワイルドカード枠でトヨタGRスープラで参戦。マシン製作を担当したのは、日本を代表するドリフトのスペシャリスト、斎藤太吾だ。ロバンペラは今季のDMECは全6戦のうち、今回のアイルランドと、7月1〜2日にスウェーデンのドライブセンターアリーナで開催される2戦に参戦する予定だという。

この参戦に関して、「自分は何年もドリフトをやっていて、可能であれば国際イベントに参戦したいという計画をずっと持っていた」とロバンペラは語る。
「自分がドリフトで一番気に入っているところは、自由なところ。ドリフトもハードだし限界まで攻めるが、ほかとは違った方法だ。もちろんヘルメットを被れば、できる限りプッシュして最善のリザルトを求めたいと思うものだが、自分たちにとってはそれだけがゴールではない。このマシンは自分にとってかなり新しいものなので、楽しむことも目的。そのうえで、もしできるならドリフトをメインに戦っているドライバーといいバトルになったらいいね」

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ロバンペラのこれまでのドリフト経験は母国のフィンランド国内のみだが、2021年にはコッコラ・ベネシアドリフトで優勝を飾るなど、プロレベルの大会でも戦える力を披露している。ロバンペラ自身も、DMECで自分の腕を試したいと思っていたようだ。

「現在WRCに参戦中のカッレがDMEC2戦に参戦するのが、どれほど大変なことだったか。このレベルのドリフトは非常に難しいが、一方でカッレがどれだけ素晴らしいドリフトドライバーであるかを知る人は多くない」と語るのはDMEC代表のアルカディウス・デュッコ。
「彼のマシンはしっかりプリペアされたGRスープラで、製作したのはドリフトのレジェンド、斎藤太吾だ。WRCのトップドライバーが、世界のトップドリフターと戦う姿を見るのが待ち切れない」

DMECは2014年に創設されたヨーロッパのドリフト最高峰シリーズで、グリッドには世界各国のチャンピオンが並ぶ。競技はノックアウト方式で進み、追走するドライバーが高速でドリフトする先頭のドライバーにできるだけ接近して追走する「ツインバトル」で行われる。

今回のアイルランドに#699のスープラで参戦したロバンペラは、上位32台が決勝に通過できる予選で93ポイントの7番手につけた。決勝では最初のレースではスタブロス・グリリスを退けてトップ16に進出したロバンペラだったが、ダカールラリーなどオフロードラリーでも活躍するヤコブ・ラインゴンスキーに敗れている。イベントは、2021年チャンピオンであるポーランドのピオトル・ビエンチェックが優勝した。

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