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ニクラス・グロンホルムが今季の世界RX参戦を発表、チームメイトにクララ・アンダーソン

©Rallycross Promoter GmbH

ニクラス・グロンホルムが今季の世界ラリークロス選手権に、新チームCEディーラーチーム(Construction Equipment Dealer Team)から参戦することを発表した。チームメイトにクララ・アンダーソンを迎える。今季で8シーズン目を迎える世界RXに女性ドライバーがシリーズ参戦するのは、アンダーソンが初めて。

CEディーラーチームは、選手権参戦に向けて複数契約を結んでおり、ラリークロス参戦活動では、成功はもとより持続可能性、多様性、包括性を優先させるとしている。

ユーロRXツーリングカーで活躍するマグダ・アンダーソンの妹にあたるクララは、2018年にラリークロスデビュー。スウェーデンのラリークロス選手権で活躍し、2021年には2150クラスでのタイトルを獲得している。昨年はまた、スウェーデン・ジュニアナショナルチームとして、この年に新たに始まったFIA RX2e選手権に2戦参戦し、初めて挑んだスパ・フランコルシャンでは見事4位に食い込んでいる。

WRCチャンピオンのマーカス・グロンホルムを父に持つニクラスはまだ25歳だが、すでに世界RXではトップドライバーのひとり。これまでに60戦参戦しており、6勝をマーク。うち3勝は昨年収めたものだ。2019年には、虫垂炎のために2戦を欠場したにもかかわらず、タイトルまであと25ポイントに迫り、2021年はシリーズ3位に入っている。

チームを率いるのは、経験豊富なチームマネージャー、ユッシ・ピノマキで、チーム運営はスカンジナビアツーリングカー選手権の強豪PWRレーシングの兄弟会社、PWR RXが行う。

世界RX参戦が決まったアンダーソンは「世界RXに参戦する初めての女性ドライバーになることを非常に誇らしく思う。これまでの人生で、最も感動的な出来事」と語る。
「学ぶことはたくさんあるが、長期的な目標は女性初の世界RXチャンピオンになること。自分は無条件にラリークロスが好き。とても激しく予測不可能な競技なので、プレシーズンのテストでマシンに乗るのが待ちきれない。ラリークロスの経験はあるが、世界RXや、500kW(680馬力)の電動マシンでのレースは新しい経験なので、手放しで結果を得られるとは思わない。自分たちがトップに立つために、これからハードな作業が待っている」

一方、フル電動化時代に突入する世界RXシーズンを迎えるグロンホルムは「CEディーラーチームから参戦する機会を得ることができ、光栄に思うとともに、非常に刺激を受けている。トップを争うための頼もしい条件が揃っていると思う」とコメント。
「各戦で非常にハードに取り組んでいかなくてはならないしチームは新しいが、それぞれに持つ豊富な経験を合わせることができるので、今年はサプライズも起こせると思う。クララと一緒に参戦できることもうれしく思うし、この新しく画期的な旅に一緒に乗り出すことができることにとてもワクワクしている」

チームマネージャーを務めるピノマキは「CEディーラーチームとそのパートナーは男女平等を目指しており、我々のプログラムはクララとニクラスを通じて、こうした動きを推進する重要な役割をになっている」とコメント。
「彼らは才能と経験を互いに補ないあっており、世界RXのタイトルを争うという長期的な目標を実現するための強固な環境を整えることができたと確信している。とはいえ、世界RXの戦いは非常に厳しい。この新たな挑戦に臨むうえで、で目の前にある課題に謙虚に取り組み、目標に向かって冷静かつ計画的に取り組んでいく」

フル電動化となる今季の世界RXには、チャンピオンチームのハンセン・モータースポーツのほか、フォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウス、ALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツ、GCKモータースポーツ、ESモータースポーツが参戦を表明している。シーズンは、7月2〜3日、スウェーデンのヘリェスで開幕する。



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