フォードのワークスドライバー、ミッコ・ヒルボネンとヤリ‐マティ・ラトバラが2011年から登場するフォード・フィエスタRS WRCのグラベルテストを行なった。
スペインとフランスで行なわれたテストで、それぞれコ・ドライバーのヤルモ・レーティネンとミッカ・アンティラを伴い搭乗。計7日間におよぶテストでは、2011年2月にスタートするラリースウェーデンのデビュー戦に向けて確かな手応えを得たという。
ヒルボネンは先週の土曜日からスペイン北部で3日間のテストを行なったのち、南フランスに移動、水曜日から金曜日まで、合計1000km近くを走り込んだ。
「これまで、ずっとフィエスタをドライブするのを楽しみにしていたんだ。いざ乗ってみて、完成度の高さに驚いたよ。もちろんこれから詰めていかなきゃならない部分も多いけど、第一印象はとてもいいね。
フォーカスとの一番の違いはやっぱりエンジンだろうね。トルクが小さいから、高回転を維持しないとオイシイところを使えないんだ。走らせ方もそれに合わせて変えないとね。特にスローコーナーでは今までよりも思い切ったアプローチが必要になってくるだろう」とヒルボネン。
一方のラトバラは先日の木曜日にフィエスタをドライブ。
「今回テストした道は普段ダカールラリーのマシンがテストするような道だったから、あちこち岩や穴やバンプだらけだったよ。もちろんマシンに対する要求だって他の道よりよっぽど厳しい。だけど、チームが挙動を見たいって言うからかなりプッシュしたんだ。でも、驚くほどフィエスタはよく動いてくれたよ。エンジンも意外と悪くなかった」とコメントした。
また、このテストと並行してMスポーツの本拠地であるイギリスのドベンバイホール近郊でも2011年仕様エンジンのテストが行なわれている。このユニットは来週末のラリーエスパーニャ終了後のアスファルトテストに持ち込まれるという。