今週、WRCは今季最初のグラベルラリーとなるポルトガル(5月19〜22日)を迎えるが、このイベントに“雪”が少なからず影響を与えているようだ。
トヨタとヒョンデはそれぞれ、フィンランドの中部にグラベルのテスト拠点を構えているが、フィンランドの今年の冬は異例的に長引いていた。フィンランド出身でトヨタのチーム代表を務めるヤリ‐マティ・ラトバラは「今年は本当に雪が多く、道が乾いてグラベルでテストをたくさん行えるようになるのは5月の下旬になりそう。冬が長引いて、グラベルテストを行うのが大変だった」と語る。
チームのテクニカルディレクター、トム・ファウラーも「予定どおりにポルトガル向けのグラベルテストを行うことができなかった。雪がなくなっても、その下の地面はまだまだ凍っているからね。そうなると、テストには使えなくなる。こうしたコンディションはウインターラリーには絶好だが、ラリーポルトガルでスタッドタイヤを使いでもしない限りはポルトガルのテストにはならない」
トヨタとヒョンデは、4月のクロアチアラリーの後、ポルトガル国内でテストを行っている。ヒョンデはラリーの翌週に行ったが、コンディションはウエット。一方、5月の初めに行ったトヨタの方がドライだった。