WRC第11戦ラリー・ド・フランスのデイ2が10月2日(土)にアルザス地方のターマックステージで行なわれた。この日は全部で8本のSSが行なわれ、総合1位はデイ1首位のセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)。2位はダニ・ソルド(シトロエンC4WRC)、3位にはペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)が浮上した。
ラリー・ド・フランスの舞台となるアルザス地方は安定しない天気が続き、デイ2も朝から雨が降りコースはウエットに。インカットによってかき出された泥がターマックの路面を覆い、選手たちは「まるでグラベルラリーのようだ。信じられないぐらい滑る」と、悲鳴を上げた。
デイ1トップのローブは午前中のステージで2本のベストを刻み、さらにリードを拡大。午後のステージではペースダウンするなど余裕のラリー展開だ。デイ2が終了した時点で2位ソルドとの差は42.8秒と大きく開き、最終日デイ3はなにかが起こらない限りローブの優勝はかたいだろう。
デイ1では5位に沈んでいたソルベルグはデイ1終了後のマシンセッティング変更が奏功し、デイ2の終盤2本の連続ベストを記録。3位につけていたセバスチャン・オジエがSS14でのコースアウトが原因でリタイアしたことによって、3位にポジションアップを果たした。2位ソルドとの差は31.4秒。ソルベルグは「デイ3では2位を狙っていく」と、標準をソルドの背中にロックオンする。しかし、20秒後方の4位にはヤリ‐マティ・ラトバラ(フォード・フォーカスRS WRC)が迫っており、前だけではなく後ろにも注意して走る必要がある。