WRC第5戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)では、今季3度目の参戦を果たしたトヨタのエサペッカ・ラッピ。一時首位に立ちながら、デイリタイアを喫したことは理想とはほど遠い結果ではあったが、再スタート後は、第6戦サファリ・ラリーケニアに向けてテストパーツを装着して走行。チームとしては、明るい兆しが見えてきたようだ。
昨年、20年ぶりにWRCカレンダーに復帰したサファリだが、ヨーロッパ外のイベントのためシリーズ規定により現地でテストを行うことが認められていない。このためトヨタ勢は、フランス南部で暑いグラベルラリーに向けての開発テストを行っている。
サルディニアではサンディなコンディションに苦戦したこともあり、土曜日に再スタートしたラッピのGRヤリスにはサルディニア島用ではなく、アフリカ向けのパーツを装着されていた。
「ケニア向けのパーツをいくつか装着して走っていた」と語ったラッピだが、サファリでは今季マシンをシェアするセバスチャン・オジエがエントリーしている。
「どのパーツだったか、は話せないけれどね。サルディニアのセッティングには、すでにいい感触を得ていた。道はサファリとは違うかもしれないが、マシンのフィーリングはよかった。たくさん変更を行ったし、次戦に向けていいステップが踏めたと思う。車高やそういったこと以上の作業を行ったが、具体的なことは話せない」
トヨタは、昨年のサファリではオジエが優勝を飾っており、イベント連覇にも挑むことになる。