WRCサファリ:ブリーン「戦うどころじゃない」デイ3コメント集 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCサファリ:ブリーン「戦うどころじゃない」デイ3コメント集

©M-SPORT

WRCサファリ・ラリーケニア、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。アドリアン・フルモー、ガス・グリーンスミスとリタイアが相次ぎ、セバスチャン・ローブも最終ステージでトラブルに見舞われるなど散々な1日となったMスポーツ・フォード勢。チーム最上位の7番手につけるクレイグ・ブリーンも、荒れに荒れたこの日最後のステージの惨状をフラストレーションをためながら語った。
(カッコ内は順位の前日比)

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1

■カッレ・ロバンペラ/総合首位(=)

TOYOTA

「今日も、予想通りタフな1日だった。今日のステージはそれほどソフトではなかったが、石や轍でマシンにはハードだった。すべての石や危ない場所を避け切るのは簡単ではなかったが、それでもプッシュを試みた。午後になるとコンディションは本当にトリッキーになった。昨年は雨が降らなかったから、雨の中でここを走るのは初めてだったが、まったくグリップしなかったし、水がたくさん溜まっていてかなり驚いた。クリーンな走りを維持しながら、どうにかグリップを得ることことに努めた。明日は通常の日曜日よりも距離がかなり長いのでまだ競技走行がたっぷり残っている。まだまだ何が起こるか分からないので、集中し続けなくてはならない」

■エルフィン・エバンス/総合2番手(↑)

TOYOTA

「今日は誰のタイムもあまり気にしなかった。とにかくこのコンディションの中で自分の走りをすることに費やした。午前はかなりよかったし、どこがラフになるかという意味では昨日よりも予想できたが、それでも常に適切な速さを判断するのは難しかった。午後のマディなコンディションはかなり難しくて、フロントガラスの汚れを取るのに少しトラブルがあった。リスクを抑えようとしたが、あのようなコンディションで変に滑るのを避けられるわけがない。チームとしては素晴らしい順位につけているが、明日もすべてのステージを2ループするチャレンジングな設定。特に2ループ目はかなり興味深いことになるかもしれない」

■セバスチャン・オジエ/総合4番手(↑)

TOYOTA

「今日は、速さだけで順位を上げることはできないと分かっていたので、無茶なプッシュをすることに意味はなかった。とにかくトラブルを避けて、走り切ることに専念した。午前のコンディションはまだ昨日よりもコントロールできたし、それほどマシンをプッシュしなくてもいいリズムをキープすることができた。それでもかなりラフだったからね。午後は雨が降り、トリッキーなセクションがたくさん出てきてリズム変化も多かった。轍に水が溜まっていたところもあり、ここでは気をつけなくてはならないことも分かっていた。コンディションがよくなってきたので、クリーンに走り切ることだけに努めた。現状、上位にいるのはチームメイトだけだし、彼らの不運を願おうとは思わない。彼らがこのままフィニッシュできれば、トヨタにとって素晴らしいリザルトだからね」

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20 Nラリー1

■オリバー・ソルベルグ/総合6番手(↑)

HYUNDAI

「今日をまとめる言葉はひとつだけ、クレイジー。1日を走り切ることができて本当にラッキーだった。最初のステージで大きな岩に引っかけてアームを曲げてしまい、慌ただしいスタートになった。力を抜いて走り切った。2本目は、それを交換したがミスをしてバタバタしてしまった。ループの最後のステージは、すごくラフだった。今日は自分の前とも後ろとも争っていなかったので、道の上に残り続けて自分の順位を守りたかった。日中サービスで少し変更を行って、フィーリングが少しよくなった。午前と午後のループでは雲泥の差だった。それから雨が降り始めて、状況はさらにクレイジーになった。最後のステージは、これまで走った中で最もクールな1本。ラクなことはまったくなかったが、トラブルなしで走り切り、今日も乗り越えた」

■オィット・タナック/SS10でデイリタイア

HYUNDAI

「突然、ノイズが聞こえてきて、直後に車内に火が出たのでチェックのために止まった。トランスミッションの何かだったが、マシンのアンダーと地面の間が近すぎて何が悪いのかよく見えなかった。走り続けようとしたが、ゆっくり走っても火が出たので、そのまま続ければ全焼してしまっただろう。悔しいが、ラリー全体を見ればかなりよかったし、すごく過酷でチャレンジングだった。昨日は砂と格闘し、今日は石やラフなコンディションが相手だった。今日は安全に走り出し、サプライズがないように気をつけていたが、残念ながらプロペラシャフトで今日が終わってしまった」

■ティエリー・ヌービル/SS13でデイリタイア

HYUNDAI

「午前はトラブルなく、ベストタイムを2本マークして総合4番手まで浮上しポディウム圏内まで7.4秒まで詰めたが、午後はチャレンジングだった。SS11のバンピーなセクションで、ボディワークの何かを失った。その後、SS12の終盤で、オルタネーターのベルトがなくなり、電子系のトラブルに見舞われた。何とかマシンを修復して、時間内に最後のステージに着いた。数km走った後、巨大な水たまりでエンジン内に水が入り、マシンが止まった。再始動するまで4分がかかったが、その後、フロントガラスに泥がついて視界が悪くなり、200mストレートを走ったところで木にぶつかった。総合順位では5番手をキープしており、大きな影響はないので、明日も引き続き、少なくともポイントを獲得できるようがんばりたい」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1

■クレイグ・ブリーン/総合7番手(↑)
「(ステージ終盤で左フロントをパンクしサスペンションにダメージ)まったく楽しくないね! ひどいし、戦うどころではない。リスクゼロを心がけていたが、ゼロにするには止まるしかない感じだ」(SS13終了後)

■セバスチャン・ローブ/総合10番手(↑)

M-SPORT

「ストレートで突然、マシンがダウンした。たぶんタイヤ。自分は何にもヒットしていないからね。その後、タイヤがイン側に接触したらしい。それからドライブシャフトも不調だった。そのまま15kmを走らなくてはならず、速度を落としてフィニッシュまでたどり着いた。でも、修復できると思うし、とにかく走り切ったからね。(体中、ものすごく汚れているしビショ濡れだね、と言われ)もう、最高のコンディション(苦笑)」

■アドリアン・フルモー/SS8後のリエゾンでデイリタイア
「パンクしてタイヤを交換した後、石だらけの場所で破損した。(後続の)クレイグに、あまり影響がなかったといいけど」(SS8終了時点、その後リエゾンでストップ)



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