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WRC、デイリタイア後の修復時間が最大4時間に、フル電動の「ラリー5e」車両創設も承認

©M-SPORT

FIAは6月29日、今年2回目となるワールドモータースポーツカウンシルの会合を開催した。

WRC関連では、競技規定で、デイリタイアしたP1マシンに認められる修理時間を最大4時間に延長し、この時間を最大でふたつの枠に分割できるようになった(各枠の時間はチームの判断に委ねられる)。ハイブリッドのラリー1マシンはこれまでよりも複雑な手順を要するが、この規定改定によりチーム関係者は、夕方のサービス前後の作業を最適に行うことで、車両にかかわる作業時間をさらに確保することができるようになる。

今年1月にラリー1マシンが導入されて以来、蓄積してきた事例を反映して、検疫、リカバリー時の監督、“レッドカー”演習のための高電圧運用安全手順が明確化された。

主催者のコスト削減と持続可能性に関する賢明な方針に従い、今後ロードブックは印刷したものを競技者に郵送するのではなく、ラリー前にデジタルで入手できるようにしなければならなくなる。

技術規定では、ここ数戦で課題となった室内温度の取り組みへの対応として、ラリー1マシンのリヤウインドウとルーフベントの開放に関する提案が承認。これにはホモロゲーション委員の支援が求められる。

FIAラリー委員会では、フル電動のラリー5e車両規定の技術規定およびホモロゲーション規定が承認された。バッテリー容量によって2クラス(60kWh以上か未満で区分)に分ける。史上初の電動ラリーマシンのカテゴリー創設は、ICE車のRally5と同様に、市販車に近い状態を維持することを目指している。



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