ERCリエパヤ:地元ラトビアのマルティン・セスクが初日すべてのSSでベスト – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ERCリエパヤ:地元ラトビアのマルティン・セスクが初日すべてのSSでベスト

©Red Bull Content Pool

ERC第5戦ラリーリエパヤ(グラベル)はラトビア南西部にある同国第3の都市、リエパヤで開幕した。7月1日に予選を行った後、2日はレグ1に設定された3SSを2ループする6SS・85.44kmを走行。地元ラトビアの強豪、マルティン・セスク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が、この日のステージすべてをベストタイムでそろえる会心の走りでトップに立った。2番手にはチームMRFタイヤのチームメイト、エフレン・ラレーナ(ファビア・ラリー2 Evo)が続き、MRF勢が1-2体制を築いた。

今季はERCオープンに参戦してきた22歳のセスクだが、この母国戦で満を持してトップカテゴリーに挑戦。その大一番で圧倒的な強さを見せつけた。チームMRFは、このラトビアで新しいグラベルタイヤを実戦デビューさせており、そのポテンシャルを大いに発揮したセスクが、リエパヤの高速グラベルステージ6本で、チームメイトのラレーナに22.9秒差をつけて初日を折り返した。

「実は、少し驚いている」と戸惑いを見せるセスク。
「改善できるところはたくさんある。もっと速く走るだけでなく、もっと精度を高める、といったように色々とね。2回目のループでは全開で行けるところがあったのも確かだが、トリッキーな轍や石があるところもあった。初日で22秒差をつけられたのはかなりいい感じだが、1度のミスですべてが台無しになる程度のギャップ。この先は、速さを目指してプッシュすることと、少し堅実になるところをうまくミックスさせていく」

選手権リーダーのラレーナは、ブレーキングポイントの判断が難しい場所に苦戦しながらもミスのない走りで1日をまとめた。選手権争いで2番手につけているニル・ソランス(ヒョンデi20 Nラリー2)が、この日の最終ステージでフロントタイヤのパンクに見舞われ3番手から13番手と大きく順位を落としており、ラレーナにとっては選手権リードを広げるビッグチャンスが訪れている。

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そのソランスのKOWAXレーシングのチームメイト、トム・クリステンソンは、ソランスのトラブルで順位をひとつ上げ、ラレーナから9.4秒遅れの総合3番手でこの日を終えた。さらに6.1秒差で、シュコダ・ファビア・ラリー2での初参戦に挑んでいるミッコ・ヘイッキラが続いている。

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5番手で続くケン・トーン(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII)はヘイッキラと4位争いを展開していたが、この日最終ステージでヘイッキラが3番手タイムをたたき出して差をつけられた。さらに1.4秒差では同郷エストニア出身のグレゴワール・イーツ(ファビア・ラリー2 Evo)が続いているが、ジーツもポディウム圏内まで15秒ほどと射程圏内には残しており、デイ2の激戦が予想される。

一方、今季初めてERCに参戦してきたヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)は、予選ステージでサードベストタイムをマークした後、序盤2SSをサードベスト、セカンドベストとまずまずの滑り出しを見せたが、SS3の高速左コーナーでスライドしてコースオフを喫し、タイムロス。この日は8番手に終わっている。

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競技最終日となるレグ2は、リエパヤ東部に設定される6SS・95.34kmの構成。イベント最長のVECPILS(20.23km)を2回走行するほか、パワーステージに指定されている最終SS12のLIEPAJAは18.71kmとなっている。

ERCリエパヤ 暫定結果(レグ1終了時点)
1 M.セスク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 43:50.8
2 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +22.9
3 T.クリステンソン(ヒョンデi20 Nラリー2) +32.3
4 M.ヘイッキラ(シュコダ・ファビア・ラリー2)+38.4
5 K.トーン(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +45.6
6 G.イーツ (シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +47.0
7 V.ザーラ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +55.9
8 H.パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2) +1:03.8



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