故コリン・マクレーのWRCタイトル25周年イベントにWRCの名手たちが集結

故コリン・マクレーが1995年にWRCタイトルを獲得したことを記念するイベント、マクレー・ラリーチャレンジが7月2〜3日、マクレーの故郷であるスコットランドの首都エジンバラ近郊、ノックヒルにあるサーキットで開催され、WRCのスターたちが参加した。

ラリー競技はもちろん、故コリン・マクレーのマシンコレクションは24台と過去最大規模で展示。会期中には、感動的なパレードランも行った。

競技には、コリンの父であるジミー、弟のアリスター、アリスターの息子でコリンの甥にあたるマックスと、マクレー家が三世代にわたって参戦した。最年少となる18歳のマックスは、初めてフォード・フィエスタ・ラリー2をドライブ。ハンドブレーキの不調とパワーステアリングのトラブルに見舞われたが、最終ステージではベストタイムもマークし、総合7位でフィニッシュした。アリスターは、かつてWRCに参戦していた時のマシン、ヒョンデ・アクセントWRCで登場。メカニカルトラブルで苦戦しながらの週末となった。ジミーは、フォード・エスコートRS1800を駆り、思い出を作った。

イベントには、元フォードのワークスドライバーで、グウィンダフ・エバンスが、2003年にペター・ソルベルグをWRCタイトル獲得に導いたコ・ドライバー、フィル・ミルズとともに参加。ふたりはエスコートRS1800でクラス優勝を飾った。現在トヨタのワークスドライバーとしてWRCで活躍するエルフィン・エバンスも、現場で父の姿を見守った。

会場には元世界チャンピオンのルイース・エイトキン・ウォーカー、ティナ・ソーナー、ルイス・モヤも登場。モヤは、スティグ・ブロンクビストのコ・ドライバーを務める予定になっていたが、ブロンクビストはフライトがキャンセルになったために残念ながら参加できなかった。

今回のイベントを振り返り、ジミーは「素晴らしい週末になった。朝、会場に向かうと長い車列ができていて、遅れそうになってしまったよ！　今でも、これだけ多くの人々がコリンに思いを寄せてくれることを知り、とてもうれしい。彼の思い出を残しておくために、このようなイベントを開催できたのは素晴らしいことだ」」と語った。

このイベントは当初、WRCタイトル獲得の25周年を記念して2020年に開催する予定となっていたが、パンデミックにより計画を延期していた。