今季のWRC3で現在選手権首位に立っている新進気鋭のフライングフィン、サミ・パヤリが、母国ラリーとなるWRCラリーフィンランド(8月4〜7日、グラベル)、WRCラリースペイン(10月20〜23日)ではWRC2に挑戦することが決まった。パヤリとコ・ドライバーのエンニ・マルコネンは、第5戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)で初めてWRC2に挑戦し、選手権5位と健闘している。
この時はトクスポーツのシュコダ・ファビア・ラリー2 Evoで参戦したパヤリは「トクスポーツからのサルディニア参戦で、とてもいい手応えを感じた。ラリー2マシンのファビアで、さらに高速のフィンランドを走れるなんて最高にエキサイティングだ」とパヤリは気合いを見せる。
「秋のスペイン参戦では、このモンスターマシンで高速ターマックを走れる機会にも恵まれるので、今季の間にラリー2の速さを存分に試すことができる」
現在20歳のパヤリは、WRC2にエントリーする母国ラリーは百戦錬磨のドライバーを相手に大きな試練になると見ている。
「母国のイベントをこのようなマシンで走れるのは最高の機会。本当にうれしい。このような変則的なプログラムを成立させるために、大きな努力を払っている。今回もその成果を発揮できた」
母国ラリーに先駆けて、パヤリは第7戦ラリーエストニア(7月14〜17日)にはフォード・フィエスタ・ラリー3で参戦。WRC3でのリードとジュニアWRCのタイトル防衛に挑む。パヤリは今季、WRC3ではモンテカルロ、ポルトガルで優勝を収めて17ポイントのリードを築いている。一方、ジュニアWRCでは、開幕戦のスウェーデンで苦戦した後、ポルトガルでの優勝で挽回し、現在選手権3番手。首位のジョン・アームストロングとの差は11ポイントとなっている。