WRC第8戦ラリーフィンランドを終えて、マニュファクチャラーズ選手権を戦う各チーム代表のコメント。4年連続でトヨタ勢が勝利を飾ってきたラリーフィンランドで、ついにチーム初めての勝利を飾ったヒョンデ。副チームディレクターのジュリアン・モンセは喜びを見せるとともにこの先のシーズンでさらに好リザルトを重ねる意欲を見せた。
ヒョンデ・シェル・モビスWRT
ジュリアン・モンセ(副チームディレクター)
■マニュファクチャラーズ選手権2番手:251ポイント
「チームとして初めてラリーフィンランドで優勝を飾り、ヒョンデ・モータースポーツの全員にとって素晴らしい成果だ。ついに達成した! オィット(タナック)とマルティン(ヤルベオヤ)は週末を通して素晴らしいパフォーマンスを披露し、彼らのペースと、ヒョンデi20 Nラリー1マシンで勝てるパフォーマンスを示した。今回のイベントを通して信頼性のトラブルはなく、ラリー全体からポジティブなことをたくさん得ることができた。チームはシーズンの初めから決してあきらめることなく、厳しい時期もハードにプッシュしてきた。これは特別なリザルトだ。今はこの瞬間を祝うが、今季ここからのイベントでこのようなリザルトをもっと収めるためにプッシュを続けていく」
トヨタ・ガズーレーシングWRT
ヤリ‐マティ・ラトバラ(チーム代表)
■マニュファクチャラーズ選手権首位:339ポイント
「もちろん、勝てなかったのは少し残念だが、もっと大きな視野で見なくてはならない。全体としてはいい週末だったし、2台がポディウムに上がり、もう1台も4位、そしてタカ(勝田貴元)も6位に入った。このラリーで勝つためには全開で走らなくてはならない。ほかのことは一切考えることはできない。タナックは優勝に向けて一直線に攻めていたし、素晴らしい走りだった。カッレ(ロバンペラ)は選手権のことも考えなくてはならなかった。優勝まであと一歩のところまで迫ったが、クレバーな判断でポイントを持ち帰り、それでもパワーステージではアタックをして選手権リードを広げた。エサペッカ(ラッピ)が、転倒してもなおポディウムに上がったことも素晴らしかった」
Mスポーツ・フォードWRT
リチャード・ミルナー(チーム代表)
■マニュファクチャラーズ選手権3番手:174ポイント
「全体としては、チームとしては残念な週末になった。ペースも、ポディウムフィニッシュできるポテンシャルも示したが、最終的に実を結ばなかった。フィンランドで唯一得られたことは、クレイグ(ブリーン)がパワーステージで見せたパフォーマンスで分かるようにマシンは戦えるものであるということだ。ヤリ・フッツネンも、初めてのラリー1マシンでの参戦で立派なデビューを飾り、ミスなくイベントを走り切ることができた。次のイープルもあまり間がなくやってくるが、自分たちのマシンはターマックでコンペティティブであることは分かっているので、集中し直してイープルでいい戦いができることを目指す」