WRCベルギー:4月以来のターマックラリー、ピレリタイヤのチョイスが鍵に – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCベルギー:4月以来のターマックラリー、ピレリタイヤのチョイスが鍵に

©PIRELLI

5戦続いたグラベルラリーの後に行われる第9戦イープル・ラリーベルギーは、ナローで高速の多彩なステージが待ち受けている。WRCとして初めて開催された2021年は当初予定されていたルートを短縮してのものだったが、今年は通常の4デイフォーマットに戻しての設定。金曜日のVleterenや石畳のKemmelberg、アップグレードされたパワーステージなど20SSで構成される。

すべてラリー拠点のイープルから半径25km圏内に設定されるステージは、平均的にはスリッパリーでコーナリングの際にマシンが路肩から掻き出す砂利や泥などによってさらに危険要素が増える。雨が降れば、こうしたコンディションはさらに厳しさを増す。同じステージ中にコンディションが変化するという難しい状況で、タイヤには最大限のグリップと最適なパフォーマンスを発揮することが求められる。

P Zero RA WRC HA:攻撃性の高い路面や長いステージに適した硬質コンパウンドがメインの選択肢となる。

P Zero RA WRC SA:滑りやすく濡れた路面のためのソフトコンパウンド。大雨やヘビーウエットの場合は、Cinturato RWBも選択肢となる。

PIRELLI

テレンツィオ・テストーニ(ピレリ・ラリーアクティビティマネージャー)
「ベルギーは、天候が予想しにくくコンディションが多彩のため、チームには戦略面やタイヤ選択において様々な可能性が生まれる。走行が重なるごとに舗装路面はダーティになる傾向があることから、2回目の走行時にはコンディションがきわめて悪化することが見込まれる。いくつかのステージでは、世界中のサイクリストによく知られている石畳のセクションがあり、特に雨天時や湿った状態の時には、さらなる難関となる。また、激しいブレーキングを伴うタイトコーナーもタイヤには負担となる」

ピレリが今回のベルギーに持ち込むラリー1マシン用のタイヤの本数は約750本。ラリー1マシンの配給本数は次のとおり。

P Zero RA WRC HA:28本
P Zero RA WRC SA:22本
Cinturato RWB:12本

ラリー1マシンの各ドライバーがラリー中に使用できるタイヤ本数は、シェイクダウン用の4本も含めて最大28本。シェイクダウン用は、通常の割り当てに加え、追加でいずれかのコンパウンド4本を選ぶことができる。

ピレリは、そのほかの4WDマシンにも計2300本のタイヤを供給する。ドライバーが使用できる最大本数は26本(シェイクダウンを含む)。各マシンの配給本数は次のとおり。

P Zero RA5:26本
P Zero RA7+:18本
Cinturato RWB/RW1:12本

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