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WRCベルギー:豊田章男社長「エンジンの振動も排気音も残していきたい!」コメント全文

©TOYOTA

WRC第9戦ベルギー(ターマック)は、初日にトヨタのカッレ・ロバンペラがクラッシュするという波乱はあったものの、エルフィン・エバンスとエサペッカ・ラッピが2-3フィニッシュを達成した。勝田貴元も初日のトラブルから生き残り、最終的に5位で完走、2022年シーズンすべてのラリーで完走しポイントを重ねている。

また、トヨタ自動車の豊田章男社長はモリゾウとして、水素エンジン車「GRヤリス」のステアリングを握り、ユハ・カンクネンとともにデモ走行を実施するなど、これまでにない取り組みを披露している。

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(以下チームリリース)


豊田 章男(チームオーナー)
まずは、メカニックたちに“ありがとう”を言わせてください。私がチームと合流する前、カッレとヨンネが横転したニュースが飛び込んできました。フィンランドの光景に似ていました。しかし、ドライバーがゴーグルをかけてもクルマは動きそうにありません。カッレの走りを見ることができないかと残念に思っていましたが、夜に「修理完了、明日お待ちしています」の連絡が入りました。カッレとヨンネのために、必死でクルマを直してくれたメカたちに感謝します。おかげで私も4台すべてを間近で応援することができました。みんなありがとう。

そして、今回、FIA、WRCプロモーター、オーガナイザーなど多くの方々のご理解とご尽力により“水素の排気音”をWRCファンの皆様に聞いていただくことができました。モータースポーツもスポーツです。スポーツは五感が刺激されてこそ興奮が高まる…、私は、そう信じています。だからこそエンジンの振動も排気音も残していきたい! カーボンニュートラルを目指しながらも、その興奮を残していくことを、ここヨーロッパでも多くの皆さまと共感し合えたことに、とても嬉しくなりました。皆さま、本当にありがとうございました。

本音を言えば、私もドライバー達と一緒にポディウムに立ちたかった…。今回は少し離れたところから、エルフィン、スコット、エサペッカ、ヤンネに拍手を送りました。今年はもう一度、そこに立つチャンスが私にはあると思っています。今度は彼らと一緒にシャンパンでベトベトになりたいと思います。

チームのみんな、11月に日本でよろしくお願いします。(その前の3戦も勝ちましょう!)

追伸 オイットへ
優勝おめでとう!2019年12月に君に送った「また表彰台で会おう。僕が君にシャンパンをかけるから」というメッセージを覚えてくれていますか?ベルギーでは叶いませんでした。なんとしても日本で!

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