2010年WRCシリーズ第7戦ラリーブルガリアの最終日デイ3が7月11日(日)に行なわれ、デイ2トップのセバスチャン・ローブ(シトロエンC4WRC)が優勝した。
デイ2までに十分なリードを築いていたローブは、デイ3に入るとマキシマムアタックを封印し自分のペースでフィニッシュを目指した。そして、デイ3に残された4本のSSを無難に走り切ると、最終的には2位に29.5秒差を築いて優勝。第4戦トルコ以来となる勝利で今シーズン4勝目を飾った。
盛り上がったのは2位ダニ・ソルド(シトロエンC4WRC)と、3位ペター・ソルベルグ(シトロエンC4WRC)による3位争いだ。
デイ3がスタートした時点で両者の差は4.7秒。まずは最初のSS11でソルベルグがベストタイムを記録して3.8秒差に迫り、ソルドにプレッシャーをかけた。しかし、ソルドもまたSS12でベストを刻みソルベルグを6.5秒後方に押しやる。SS13ではまたしてもソルベルグがベストで5.5秒差まで接近するが、最終のSS14ではソルドが記録した3番手タイムがソルベルグを上まわり、結局順位に変動はなくソルドが2位を守った。3位ソルベルグとの差は6.8秒。フィニッシュ後、ふたりはかたく抱き合いお互いの健闘を讚えあったのだった。
総合4位はデイ1でコースアウトにより遅れたセバスチャン・オジエ(シトロエンC4WRC)。5位はミッコ・ヒルボネン、6位はヤリ‐マティ・ラトバラとフォード勢が続いたが、ブルガリアでのフォードはシトロエンに大きな差をつけられ、今後3戦ひかえるターマックラリーに不安を残す結末となった。なお、デイ1でコースアウトによりデイリタイアとなったキミ・ライコネン(シトロエンC4WRC)は、デイ3でも順位を上げ総合11位で完走を果たしている。