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フォード、フィエスタRS WRC開発は順調

 

 フォードは、2011年以降の主力マシンとなるフィエスタRS WRCが2000kmの初期テストを無事に終了したと発表した。

 マシンは現行のフィエスタS2000(写真)をベースに新規定に添った1.6リッター+ターボのプロトタイプエンジンを搭載。2011年仕様のシリンダーブロック、コンロッド、ピストン、およびクランクシャフトが使われている。
 そして間もなく、フランスのエンジンチューナーであるピポ・モチュールがダイレクトインジェクションのシリンダーヘッドを完成させる予定とのことだ。
 フォード/Mスポーツは今後も順次パーツ開発をすすめ、9月頃には完全に2011年規定に合致したマシンを走らせたい考えだ。

 主にテストを担当したのはパー‐ガンナー・アンダーソンとマシュー・ウィルソン。
 アンダーソンが舗装路で1000km、マシューがグラベルで1100km、そしてMスポーツ代表のマルコム・ウィルソン自らもステアリングを握り70kmあまりをテストしたという。

「新しいマシンはスゴいよ。乗っていた1000kmあまりを大きなトラブルもなしに走り切れたんだから。開発の方向性が正しいことがはっきりと分かったね。テストではできる限り長い距離を走り込んでもっともっとデータを収集しなけりゃならない」とマシュー。

 テストは今月末にかけてフランス国内で行なわれ、ターマック、グラベル、ラフグラベルなどでの走行が予定されている。随時2011年仕様のパーツが盛り込まれていくという。



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