WRCアクロポリス・ラリーギリシャで、エストニア人として初めてジュニアWRCタイトルを獲得したロベルト・ビルベス。同郷で、2019年WRCチャンピオンのオイット・タナックは、資金集めに苦労したシーズンを冷静に戦い、安定感を見せたビルベスの力量を賞賛した。
このアクロポリスでは総合2位でフィニッシュし、イベント後に行われた記者会見に出席したタナックは、ビルベスのタイトル獲得とジュニア部門でエストニア人が活躍することについて問われ、「彼はエストニア出身というだけでなく、サーレマーという島の出身であるのも自分と同じ。小さなエストニアの中でも、同じ地域の出身なんだ」と明かした。サーレマー島は、エストニアの西部に浮かぶ同国では最も大きな島で、人口は約3万人。
「彼は素晴らしい仕事を成し遂げたと思う。自分の頃よりも格段に賢明だ。彼が今年勝ったのはこのラリーだけだと思うが、シーズンを通して安定感があったので、非常に賢いドライブだったと思うし、今年の資金を集めるうえでも良く頑張ってきた」とタナックはビルベスを労う。
「あちこちで少しずつ資金を集めていくのがどれだけ大変だったか自分には良く分かるので、苦労したと思うが、それが報われてジュニアカテゴリーで大きな賞を手にした。キャリアのスタートとして最高の場所だと思うし、新しい世代が続いてくれることを期待している」