WRCアクロポリス2位のオィット・タナック「チームの判断は間違っていた」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCアクロポリス2位のオィット・タナック「チームの判断は間違っていた」

©Hyundai Motorsport GmbH

WRC第10戦アクロポリス・ラリーギリシャ(グラベル)を2位でフィニッシュしたヒョンデのオィット・タナックは、最終日にティエリー・ヌービルに順位を譲らせる判断をしなかったチームの決定を「間違っていた」と語った。

ドライバーズ選手権2番手でこのアクロポリスを迎えたタナックは、パワーステージではベストタイムをマークしてボーナスポイント5を獲得したが、総合順位は2位のままでのフィニッシュ。これにより、次戦のラリーニュージーランドでは、選手権首位につけるトヨタのカッレ・ロバンペラが史上最年少で世界タイトルを決めるには、8ポイントを獲るだけでいいことになる。

今回のアクロポリスで、ロバンペラは初日に先頭走行によりグラベル掃除に苦戦したうえに、SS9ではトヨタGRヤリス・ラリー1を木に引っかけてリヤにダメージ。パワーステージはセカンドベストをたたき出して4ポイントを獲得したが、総合15位でのフィニッシュに終わっている。

ヌービル、タナック、ダニ・ソルドとヒョンデ勢1-2-3で迎えた最終日、周囲ではタナックにドライバーズタイトルのチャンスを残すためにヌービルにはチームオーダーが出るのではという憶測も流れていたが、チームの判断は順位キープ。これにより、ヒョンデはチーム初のWRCポディウム独占を達成した。

「選手権を勝ちたいと思うなら、(オーダーを出さないのは)間違った判断だ」と、最終ステージフィニッシュ後のコメントでタナックは不満をもらしている。
「いいPRをしたいのなら、これでOK。自分は選手権を戦いたい。金曜日に自分たちにハイブリッドのトラブルが発生したことは残念だったし、次の日にもほかの問題が起きた。これで優勝を争うことができなくなった」

アクロポリスを終えた時点で、ロバンペラとタナックとのポイント差は53となっている。
(Graham Lister)



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