トニ・ガルデマイスターが久々にWRCの舞台に帰ってくる。地元ラリーフィンランドにフォード・フィエスタS2000で出場することが決定したと、自身のウェブサイトで明らかにした。コ・ドライバーはスズキ時代をともにしたトミ・トゥオミネンではなく、29歳のタピオ・スオミネン。
「ラリーフィンランドへの出場は、今シーズンの目標だった。ここでいい結果を残して先につなげられるといいなと思っている。消えかけていた僕の名前をもういちど、ドライバー市場の「リスト」に残すためにね」
ラリーフィンランドが開催される2週間前、ガルデマイスターはエストニアで開催される“マッドクロック・ラリーエストニア”に、テストも兼ねてフィエスタで出場する予定にしている。
「このご時世に2戦エントリーするだけの資金を調達するのはラクじゃないよ。だから、このプロジェクトを後押ししてくれたスポンサーには感謝してもしたりない。エストニア前には20〜30km程度のテストしかできないけれど、エストニアのSSは180kmくらいあるから、テストには十分だ。それに、道はフィンランドにも似ているしね。いずれにせよ、WRC本番に向けてのキーイベントと言えるだろうね。もちろん目標はS2000勢のトップを獲ること。両方のイベントでね」
ガルデマイスターは今年のIRC開幕戦ラリーモンテカルロにアバルト・グランデプントで出場して以来、メジャーイベントからは遠ざかっている。