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WRCドライバーズタイトル争いに敗れたオィット・タナック、最終ステージのフィニッシュでライバルを賞賛

©Hyundai Motorsport GmbH

今季のWRCドライバーズ選手権争いは、第11戦ラリーニュージーランドでトヨタのカッレ・ロバンペラが獲得。決着を迎えた。唯一、タイトルの可能性を残した状況で、総合3番手で最終ステージを迎えたヒョンデのオィット・タナック。このステージを先にフィニッシュした時に寄せたコメントが注目を集めている。

パワーステージポイントの獲得点数次第でロバンペラのタイトル獲得が決まるという曲面。序盤、ラリーをリードしながらも、チームのミスによるタイムペナルティやマシンの不調を抱え、終盤でロバンペラ、セバスチャン・オジエとトヨタ勢の先行を許していたタナックは、ロバンペラのタイトルはほぼ確実という雰囲気の中で若きライバルを賞賛した。

最終ステージをフィニッシュした後にマイクを向けられたタナックは「この週末、カッレとトヨタは、とにかく強かった。そして彼らは正々堂々と戦った。そのことに、一切の疑いはない。そして……そうだね、カッレの結末がすべて順調に進むことを願っているよ」とロバンペラの不運を願うことはなかった。

「そして、ハリ(ロバンペラの父)にもお祝いを伝えたい。父親として、見事に役目を果たして、このような素晴らしい息子を育ててきた。心から誇りに思うべきだ」

WRCプロモーターでは、シリーズ公式SNSにこのコメントを収めた動画を投稿。「真のジェントルマン!」「ロバンペラに最も迫ったドライバーが、素晴らしいスポーツマンシップを見せてくれた」「これからも、このふたりの戦いが楽しみ」と賞賛のコメントが寄せられている。



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