Mスポーツ・フォードからWRCに参戦するクレイグ・ブリーンのコ・ドライバー、ポール・ネイグルが、10月20〜23日に開催されるWRCラリースペイン(ターマック)を最後に引退することを発表した。
現在44歳のネイグルは、9月のアクロポリスでWRC参戦100戦目を迎えていたが、10月5日に自身のSNSで102回目の参戦となるスペインが最後のWRC参戦になることを発表した。ネイグルは偶然にも、2004年のラリースペインで、ドニー・オサリバンのコ・ドライバーとして、初めてのWRC参戦を迎えている。
「ジェットコースターのようなラリー人生だったが、キャリアの中でできた思い出や友人は、この先の人生でも続いていく」とネイグルは自身のFacebookに投稿している。
「この20年間、自分たちを支えてくれた世界中のみなさんに、心からの感謝を伝えたい。自分の家族や友人、特に妻のキャシーにも、いい時も悪い時も支えてくれたことに感謝したい。いつも背中を押してくれた」
「クレイグ(ブリーン)とクリス(ミーク)のふたりには、この夢を実現させてくれたことを感謝したい。素晴らしい思い出がたくさんできたね」
ネイグルは、WRCキャリアのほとんどをミークのコ・ドライバーとして過ごした。2011年にMINI WRCチームからスポット参戦で挑んだ後、2014年からはシトロエン・トタル・アブダビWRTで5シーズンを過ごし、5勝に加えてポディウムフィニッシュを8回収めた。
2019年からはブリーンのペースノートを読んでおり、ヒョンデからのスポット参戦で3シーズンのうちにポディウム4回をマーク。今季からMスポーツ・フォードに移籍し、さらにポディウムに2回上がっている。
ブリーンが最終戦ラリージャパンで組むコ・ドライバーについては、近日中に発表されるものと見られている。