WRCラリーメキシコのスタート前に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。スウェーデンで熾烈な首位争いを展開したミケルセン。同じようなバトルがメキシコでもできるかという問いにその難しさを表した。
●WRCプレイベントカンファレンス出席者
アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
クリス・ミーク=KM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
エルフィン・エバンス=EE(MスポーツWRT)
ベニート・グエラ=BG
Q:
アンドレアス、スウェーデンでは信じられないようなバトルで、優勝チャンスを握って最終ステージに挑んだ。勝利はおあずけとなったが、スウェーデンでの経験でより強くなった手応えはあるか。
AM:
そうだね、優勝は目前だったが、ミスをして終わってしまった。しかし、週末の間に20秒の差を築いてリードに立ち、たくさんのドライバーが僕に追いつこうとしていた。もっと自分の状況を維持出来るようにならなくてはならないね。今回、メキシコではよくなりたい。メキシコは1度しか参戦経験がなく、3日間で2回クラッシュした。あまりいい過去ではないので、新しいラリーとして挑むつもりだ。
Q:
とはいえ、トップ争いができると考えているのでは。
AM:
スウェーデンのように戦うのは難しいだろう。スウェーデンのように全開で攻めるのは難しいと思っている。ヒットしてしまう要素がたくさん潜んでいる。鍵は安定感と速いペースだと思っている。
Q:
ラリーメキシコについての印象は?
AM:
このラリーの雰囲気は素晴らしいよ。グァナファトのスタートは特別だし、独特のものだ。楽しみにしているよ。メキシコの人たちはとてもフレンドリーで明るい。
Q:
このイベントでのアプローチは。
AM:
ロングステージは自分に向いていると思うし、体調もいい。走行順が早いから、序盤のステージで勢いに乗っていきたいね。土曜日もそう悪くない。ステージは気に入っている。暑さがあったとしても、いい位置にはつけるはずだ。
Q:
クリス、メキシコの参戦は2回目だが、走行順としては有利だ。自信のほどは。
KM:
アンドレアスと同じように、僕も去年は3日間で2回ミスをした。ステージはレッキだったけど全部見てはいるから、いい経験になった。昨年はレッキが難しかった。障害物がないか、コースのイン側と外側を常に見ていなくてはならない。今年はレッキはかなりシンプルになったが、トリッキーなのは変わりない。クリーンなラリーがしたいし、開幕2戦のリザルトのせいではあるけど走行順はいいしね。
Q:
自分自身やチームから、いい結果を出さなくてはならないというプレッシャーは感じるか。
KM:
何も言わなくても自分はいい結果を出したいし、チームも同じだと思っている。自分がいい仕事ができれば、僕らはみんなハッピーなんだ! 雨は降らないで欲しいね。言ったように、スタートセレモニーはとても特別だ。何万人もの人が集まる。街はカラフルで、夜のトンネルを通過するステージは最高だ。50秒くらいしか走らないけれど、みんな楽しみにしているよ。
Q:
エルフィン、君もメキシコの参戦は2回目だ。昨年学んで今回活かせることは何か。
EE: