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タナックの移籍先は? ブリーンのヒョンデ復帰の憶測も

©Hyundai Motorsport GmbH

先週のWRCラリースペインでは、各チームの来季のドライバーズラインナップについて様々な憶測が飛び交う中、クレイグ・ブリーンは2023年もMスポーツ・フォードのドライバーでいることを主張した。

ブリーンは、自身初めてのWRCフル参戦が不調のシーズンとなっていることで、プレッシャーにさらされている。スペインでは、日曜日の2本目でパンクしてバンクに激突。フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1にダメージを負った後、9位フィニッシュに留まった。

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ブリーンの主張とは裏腹に、サロウのサービスパークでは、ブリーンが昨シーズンのWRCで5戦に参戦して3回の表彰台を獲得したヒョンデに戻り、逆にオィット・タナックがMスポーツ・フォードに復帰するのではという情報が流れていた。

タナックは、Mスポーツ・フォードから参戦した2017年のWRCではシリーズ3位に食い込んでおり、この年はサルディニアで自身初のWRC優勝もマークしている。そのタナックは、スペインフィニッシュ直後に、3シーズンを過ごしたヒョンデからの離脱を発表している。

タナックに近い関係者は、ドライバーが資金を持ち込むスタイルのMスポーツ・フォードが2019年のWRCチャンピオンと再契約するのは難しいが、ヒョンデのチームメイト、ティエリー・ヌービルとの緊張が伝えられる中、タナックが手に入れるであろうナンバー1ドライバーのステータスは魅力的に映るだろうと説明した。

タナックとヌービルの緊張は、先月のアクロポリスで、チームがヌービルに対して、タイトル争いの可能性を残すタナックに首位を譲るオーダーを出さなかったことで表面化した。

Mスポーツ・フォードの代表リチャード・ミルナーと、ヒョンデ・モータースポーツの副代表ジュリアン・モンセはいずれも、スペインで2023年のドライバーズラインナップについて問いに対してその名前を明かすことはなかったが、ミルナーは「クレイグをはじめそのほかの(Mスポーツの)ドライバーたちは、今年のラリーを通して強いパフォーマンスを見せていたが、(トヨタとヒョンデに)ついていけなかった」と語る一方で、「我々はあきらめることが好きではないので、冬の間にできる限りの努力をして、来年の戦いに向けてチームを強化・構築していくつもりだ」とも付け加えた。

来月のラリージャパンでは、新コ・ドライバーにジェームス・フルトンを迎えるブリーンは、Mスポーツ・フォードの将来についてスペインのスタート前に「2年契約で始まったので、来季のことはかなり安定している。ここ数カ月のラリーでは問題が多かった。リザルトは、自分たちが求めているものとは逆のものだった。戦いに戻らなくてはならない」と語っていた。
(Graham Lister)



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