WRCスペイン:WRC3は優勝のラウリ・ヨーナが今季のタイトルを獲得 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCスペイン:WRC3は優勝のラウリ・ヨーナが今季のタイトルを獲得

©M-SPORT

WRC第12戦ラリースペイン(ターマック)、Mスポーツ・ポーランドが製作するフォード・フィエスタ・ラリー3でのワンメイクによるWRC3は、フィンランドの若手ラウリ・ヨーナが優勝を飾り、今季のタイトル獲得を決めた。

今季はジュニアWRCにも参戦してきたヨーナは、ポイント争いではチェコのヤン・チェルニーと同率の首位でこのスペインを迎え、タイトル決戦に挑んだ。チェルニーは、2.5秒のリードを築いて最終日を迎えたが、前日の最終ステージへのTC遅着による10秒のペナルティが与えられたことで、形勢は一転する。

これにより逆に7.5秒のアドバンテージを得たヨーナは、果敢に攻め切り、この日最後の2本をベストタイムで並べて、最終的に9.0秒差で優勝。タイトルを確定させた。

「土曜日はタイヤチョイスを誤ってしまった」と落ち込むチェルニー。
「小さなことがたくさん重なってしまい……本当に悔しい。イベントに備えては、全力を尽くしてきた。タイトル争いをするためには、100%の備えが必要。99%ではダメだ。雨になると考えていたのでソフトで行ったが、それが良くなかった」

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一方のヨーナは、土曜日の午前はループ最後のステージでドライブシャフトが破損したが、ステージに赤旗が掲示されるという幸運にも助けられ、満面の笑みを浮かべた。

「あのステージを走らずに済んだので、ものすごくホッとしたよ」とヨーナは振り返る。
「赤旗が出ていなければ、3輪駆動であのステージを走り切らなくてはならなかったので、20秒はロスしていたと思う」

「もちろん、今年の一番のターゲットはジュニアWRCのタイトルを獲ることだったが、この部門で世界チャンピオンになれる可能性に気づいたので、こちらに集中することにした。スペインのターマックはあまり経験がなかったがリスク覚悟で挑んだ。それがうまくいったよ」

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WRCスペイン WRC3最終結果
1 L.ヨーナ(フォード・フィエスタ・ラリー3) 3:04:36.1
2 J.チェルニー(フォード・フィエスタ・ラリー3) +9.0
3 D.ドミニゲス(フォード・フィエスタ・ラリー3) +5:44.8
4 Z.ラズロ(フォード・フィエスタ・ラリー3) +18:05.4



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