10月のWRCラリースペイン(ターマック)でも不調に終わったトヨタのエルフィン・エバンスだが、11月10〜13日に開催される最終戦ラリージャパン(ターマック)は未勝利のまま今季を終えることを避けるチャンスになるかもしれない。
2020年、2021年とタイトル争いに絡んだ末に選手権2位で終えているエバンスだが、今季はスペインは6位で終わったほか、アクロポリス、ニュージーランドではフィニッシュできておらず、ジャパンで優勝できたとしても選手権順位は4位以上は望めない。エバンスは5月のポルトガルで2位フィニッシュしたのが、今季の初ポディウム。通算で4回、2位フィニッシュを果たしているが、ハイブリッドのラリー1マシンでの初年は、なかなか優勝を飾ることができてこなかった。
スペインフィニッシュ後、エバンスは具体的には語らなかったものの、このラリーでの経験を振り返り、日本での活躍につながることを示唆した。
「スペインではほとんどの区間で全体的なペースをつかむのに苦戦した。週末を通していろいろ調査したり、セッティングやドライビングスタイルを変えてみたりしていた」とエバンスは語っていた。
「これが何かの前進につながってくれることを期待しているし、ジャパンに向けて取り組むべき考えも持っている」
エバンスは、候補イベントのセントラルラリーが開催された2019年、タイト&ツイスティな林道ステージのレッキに参加している。以前、エバンスのコ・ドライバーを務めていたダニエル・バリットはジャパンのステージの特徴についてツール・ド・コルスに似ている部分もあると語っており、2019年のコルシカでは一時首位に立っていたエバンスのスタイルとは相性がいいことが期待される。
ジャパンでは、エバンスの初日の走行順は4番手となっている。
(Graham Lister)