キミ・ライコネンが自身の公式ホームページで、ラリーポルトガルについて振り返っている。
「事前に僕たちが予想していた通り、ラリーポルトガルはヨルダンと同じくらいトリッキーだった。僕たちが得ていた情報は正しかったということだね。とにかく、この2ラウンドはカレンダーの中で最も難しいラリーだと思うよ。
前戦ヨルダンに続いて、今回のポルトガルでもなんとか完走を果たした。3戦連続でポイントを獲得できたから、まぁ良しとしよう。でもポルトガルではもっといい結果を残せたと思っている。と言うのもトラブル続きだったんだ。
DAY3の早朝にパンクしてしまったんだけど、あれにはまいった。他にも問題が発生して、大幅にタイムロスしてしまった。でもそういうことが起こるのがレースだ。誰しもに起こりうることだしね。
さらに、この日最初のSSを走り始めたところですぐにコースから外れてしまった。横転せずにコースに戻れたのはラッキーだったけど、ここでもタイムロス。それでもその後、クルマの感触はどんどんよくなっていったよ。コーナリングも速かったと思う。だから後は完走を目指してひたすら走った。ポルトガルはサーフェイスが刻々と、しかも根本的に変化する感じだったから、すごく難しかったね。
トップとはものすごい差がついていたけれど、驚くことじゃない。このセッションが始まった直後から先頭集団ははものすごく速いってことが分かっていたからね。彼らのように速く走るためには、かなりの距離を走行してクルマのフィーリングをつかみ、ゆるぎない自信をもつことが必要だと思う。でも僕にはまだ経験が不足しているね。
さて、WRCに新しいウイナーが誕生した。オジエは本当に才能あるラリードライバーだよ。しかもニュージーランドでは惜しくも優勝を逃していたから、喜びもひとしおだっただろうね。僕も2003年、F1マレーシアGPで初勝利を挙げた時、どれだけいい気分だったか、とってもよく覚えているんだ。レーシングドライバーにとって初勝利は、いつだって特別なことなんだ。
次はイタリアのランテルナラリーだ。7月に行なわれるブルガリアの前に、少しでもターマックに慣れておかないとね」