Mスポーツ・フォードは、11月10〜13日に開催されるWRC最終戦フォーラムエイト・ラリージャパン(ターマック)にエントリーしていたアドリアン・フルモーの参戦を取り止めることを発表した。ジョルダン・セルデリディスも仕事の都合で参戦を取りやめており、これでラリージャパンに参戦するプーマ・ハイブリッド・ラリー1はクレイグ・ブリーンとガス・グリーンスミスの2台ということになる。
チームが11月2日に発表した声明では、この決定は、予算の制約とフルモーが2023年シーズンに向けて集中することの切り替えが重なったことによるもので、双方合意のうえであったと説明している。
声明では「残念ながら、アドリアン・フルモーが来週のラリージャパンに参戦しないことが決まった。遠征イベントのためにコストがかかることに加え、アドリアンが2023年のMスポーツでのWRC活動やその開発プロジェクトに集中することがみんなにとって有益になると、チームも本人も感じている」としている。
フランス出身のフルモーはハイブリッドの新規定ラリー1マシンでの初年となった今季、モンテカルロ、クロアチア、イタリア、ベルギーでクラッシュを喫するなど、厳しいシーズンを過ごしている。アクロポリス、ニュージーランドでは参戦を見合わせたが、先月のスペインでは戦線に復帰し、8位でフィニッシュしていた。