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岡崎市で伝統の家康行列開催。“岡崎市ラリー応援隊”も合流して盛り上げにひと役

©Yoshiaki Aoyama

フォーラムエイト・ラリージャパン2022まであと1週間と迫った11月最初の週末となる11月5日(土)。愛知県岡崎市では伝統の「家康行列」が開催され、徳川家康をはじめ、徳川四天王と呼ばれる酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政の4人の武将、三河武士、そして姫列が市の中心部を練り歩いた。

Yoshiaki Aoyama


ラリージャパンではSS13および14としてOKAZAKI City SSSが設定されている岡崎市は、江戸幕府を開いた徳川家康の生誕の地であり、そのスーパーSSは岡崎城の城下に設定されている。その岡崎市で毎年春先に開催されているのがこの「家康行列」である。もともとは本多忠勝を祀る映世神社(現・岡崎城横にある龍城神社)の祭典として、江戸時代に岡崎藩の武士たちが隊列を組んで戦法を鍛錬した儀式が起源といわれている。それが、時代が移り明治となっても旧・岡崎藩士らによる武者行列として引き継がれ、戦後は開催を中断したこともあるが、「家康まつり」として復活し、今回63回目を数えている。

家康、徳川四天王、竹千代(家康の幼少期)、於大の方(家康の生母)、築山御前(家康の正室)、亀姫(家康の長女)、千姫(家康の孫娘)役は基本的にそれぞれ毎年岡崎市民から選ばれている。この家康行列は、例年家康公が亡くなった4月17日に近い4月の第1または第2日曜日に開催されているが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で過去2年は不開催、そして今年の開催も延期となって、この日の開催となった。また通常700名ほどの行列となるが、今回は約370名と若干規模が縮小されている。

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ラリージャパン開催直前ということもあって、今回はこの行列に特別にラリーカーが参加することとなった。前回の北海道で開催されたラリージャパン開催時に活躍した三菱ランサーエボリューションⅩの00カーをはじめとして、この隊列に組み込まれる8台が集合。岡崎市出身で「岡崎アスリート」に選ばれている全日本ラリー選手権JN-3クラスに参戦の山本悠太をはじめとして、眞貝知志、梅本まどからがパレードに参加した。

午後1時半、大村秀章愛知県知事らも来賓として招いた出陣式が伊賀八幡宮境内本殿前で行われ、全26隊列の行列は午後2時に伊賀橋をスタート。市の中心部を南下し、1週間後にラリーカーが走るラリージャパンのリエゾン区間も使いながら、籠田公園までの1700mを約1時間半かけて練り歩いた。

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ラリージャパンでナショナルクラスの“JRCar2クラス”に参戦する山本(トヨタ86)は「小学生の時に鼓笛隊の一員として参加する予定だった家康行列が雨天で中止となってしまったんです。まさかこんな形で参加できるなんて」と喜びのコメント。また、プジョー208でRC4クラスにコ・ドライバーとして参戦する梅本選手は「ラリージャパン関連の直前イベントになかなか参加できなくて、この家康行列が初めてのイベント参加となります。ラリージャパン直前ですし、こうやって開催地域を盛り上げてラリーウイークに入れるってうれしいですね」とコメントしてくれた。

また、神奈川県出身の眞貝選手は「岡崎市民にとっては相当なイベントだと聞いており、気合いを入れてきました。大事な役割をしっかりこなしたいと思います」とコメント。大事な役割といえばラリージャパンもそうですね? という問いに対しては「0カーで走ります。そのため今日は勝田範彦選手のクルマを借りての参加となりました。ラリージャパンは今からとても緊張しています。自分が走った10分後に世界チャンピオンが全開で走ってくるんですから。選手の安全を守りつつ、トラブルのないように、と、自分が参戦するの時はまったく違う緊張感がありますよ」と語っている。
(Yoshiaki Aoyama)

Yoshiaki Aoyama



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