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WRCジャパン:シトロエンC3ラリー2初ドライブの新井敏弘、「ラリーを通じてC3と仲良くなりたい」

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11月10日から、開幕するWRC第13戦ラリージャパン。11月7日から愛知県・岐阜県にまたがるステージを舞台に、3日間のレッキが行われた。今回のラリージャパンの併催カテゴリー「WRC2」には、新井敏弘がシトロエンC3ラリー2で参戦。カーナンバー31は新井がプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)チャンピオンに輝いた時に掲げていた、ゲンの良いナンバーだ。レッキを終えた新井に話を聞いた。

──レッキを終えて、ラリージャパンのステージの印象を教えてください。
「クネクネした舗装路が続いて、いつも全日本ラリー選手権で走っている、苦手な中部のステージという感じです。山場になるのは金曜日、SS2やSS3の林道が鍵になると考えています。どこもかなりツイスティで、2車線で気持ちいなぁ……と思う道を走っていると、あっという間にまたクネクネした道になる。あと、外国のクルーは、レッキでETCレーンに入ってしまって大変だったみたいでした(笑)」

──今回、初めてドライブするシトロエンC3ラリー2はいかがでしょうか?
「C3はまだまだ仲良くなれていません。まだ親友どころか、友達になれていない(笑)。少しだけ走って、赤の他人から知り合いになった感じです。シェイクダウンで話ができるようになって、金曜日に酒が飲めるくらいの仲になりたいなぁ。土曜日に友達になって、日曜日に最高の友達になれれば最高です(笑)。ちゃんと関係を詰めていかないと、途中でぶつけたりしたら、嫌われちゃう。少しずつ慣れていきます」

──以前乗られていたWRカーと比較すると?
「実際、ラリー2マシンは、グループAや初期のWRカーよりも全然速いです。ブレーキも効くし、全然コーナリングスピードが違います。エンジンはもちろん当時のWRカーの方がパワフルですが、ジオメトリの関係なのか、クルマがすごくクイックに動きます。動きがクイックすぎて、今の段階だとスピンターンができるか分からないほど(笑)。クイックじゃない方向にセッティングを変更しているけど、なかなか難しいです」

「いきなりパッと乗れるものじゃないです。私も色々な経験があるからドライブできていると思います。ちゃんとクルマのことを理解するには、一戦分くらいしっかり乗って、触りまくる必要があるでしょうね。タイヤはかなり硬くて、動きが速いです。だからこそ足を柔らかくする必要があります。タイヤウォーミングゾーンがありますが、どこまで温まるか分かりませんし、最初の1~2kmはゆっくり走ることを心がけるつもりです」

──最後に今回の目標を聞かせてください。
「マスタークラス(50歳以上)にエントリーしているので、ここではトップになりたいですね。これはマンフレッド(ストール)が勝手にエントリーしたんですが……(笑)。あとは、WRC2のトップ6に入りたいです。とにかく、スタートが楽しみです」

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