BPフォード・アブダビのエース、ミッコ・ヒルボネンはラリーポルトガルで4位に終わったものの、タイトル争いへ向けて引き続きプッシュし続けるという。
5番手で迎えたポルトガル・デイ3の日曜日、ファロのサッカースタジアムで行なわれたスーパーSSで前を行くペター・ソルベルグがミスしたため、ヒルボネンは運よく4位を手に入れている。
「ニュージーランドでも最終ステージにどんでん返しがあったけど、まさかここでもあんなことが起こるなんて信じられないよ。前を行くふたりについて行きたかったけれど、リアタイヤのグリップがなかった。彼らには追いつけないことが分かったからステージの途中でアタックをやめたんだ。今週末は勝てるだけのペースがなかったし、タイヤに厳しいラリーだったから苦労したよ。
今回はこれまでとは違った走り方を試そうと思ったんだ。ハードに攻めるんじゃなくて、やや抑え気味に、流れに任せるドライビングをしてみた。僕の走りは良かったと思うし、クルマもちゃんとコントロールできていた。でも速さがなかった。この結果は選手権争いを考えればいいものではない。でもまだ7戦残っている。やらなきゃならないことはいっぱいあるけどね……」
ヒルボネンだけでなく、ラトバラもデイ2に木にぶつかってしまったため、フォードのマニュファクチャラーランキングもシトロエンに離されるかたちになった。
この結果にBPフォード・アブダビのチームディレクター、マルコム・ウィルソンは“がっかり”しており、フォードヨーロッパのモータースポーツを統括するジェラルド・クインは次のようにコメントしている。
「この週末は期待通りにはいかなかった。しかし次戦まで6週間の空きを有効に使い、2勝を挙げた時のような調子を取り戻すことに専念したい」
ヒルボネンは6月18〜20日に開催されるセルビアラリーに出場し、ターマックでのマシンコントロール習熟を狙う。