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WRCジャパン:WRC2はエミル・リンドホルムが首位で最終日へ、ヘイキ・コバライネンは5番手に

©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

WRCラリージャパン(ターマック)のWRC2は、11月12日のSS14を終えて、エミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 EVO)が首位に浮上。2番手のサミ・パヤリ(ファビア・ラリー2 Evo)に47.6秒のリードを築いて、タイトル決定がかかる最終日を迎える。

タイトルを視野に入れて手堅いアプローチを取ると見られていたリンドホルムだったが、この日最初のSS8 Nukata Forest(20.56km)でパヤリを14秒先行するタイムでトップに躍り出ると、その後は勢いを緩めなかった。2番手で追っていたテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)がエンジントラブルに見舞われ、TC遅着のために50秒のペナルティを受けたことで、日中サービスを迎えるまでにリンドホルムのリードは11.3秒に拡大。結局、この日走行した6SS中(SS13はキャンセル)、リンドホルムはステージウインを4本奪取してみせた。トクスポーツWRTのチームメイト、パヤリが2番手に続いている。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

WRC2のポイント争いでは、今季の参戦規定数を終えて結果を待つ選手権リーダーのアンドレアス・ミケルセンのタイトル防衛を阻止するために、リンドホルムがこのジャパンで必要なポイントは、わずか9。現状では、少なくとも25ポイントを獲得して自身初となるWRC2タイトル獲得を決められることが濃厚になってきた。

「今日は順調だった。純粋に日本のステージを楽しんだよ」とこの日の最終ステージを終えたリンドホルムは、1日を振り返った。
「ドライビングがうまくいった時は、やりがいを感じるね。明日はまた別の1日。今は、何も考えないようにしているよ」

スニネンは、午前中に受けたペナルティを取り戻すべく必死に挽回に挑んだが、同じくi20 Nラリー2を駆るグレゴワール・ミュンステールに2.2秒差の4番手に留まっている。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

一方、今季の全日本JN-1チャンピオン、ヘイキ・コバライネン(ファビアR5)は、初参戦のWRCイベントで安定してトップ5タイムをマーク、首位から2分1秒7差の5番手に順位を上げている。

「オカザキ(SS14)は、慎重に走りすぎてかなりタイムロスしてしまったが、ロングステージは今朝からいいフィーリングで走れたし、とてもハッピーだ。明日は雨になるとビッグチャレンジだね。僕はこのクルマでウエットを走った経験がほとんどないんだ。学びながら、エンジョイしながら走るよ」とこの日を終えたコバライネンは語っている。

RALLY JAPAN

WRCラリージャパン WRC2部門暫定結果(SS14終了時点)
1 E.リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 1:56:22.4
2 S.パヤリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +47.6
3 G.ミュンステール(ヒョンデi20 N ラリー2) +1:00.2
4 T.スニネン(ヒョンデi20 N ラリー2) +1:02.4
5 H.コバライネン(シュコダ・ファビアR5) +2:01.7
6 S.ジョンストン(シトロエンC3 ラリー2) +2:52.9
7 E.ボランド(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +7:09.5
8 L.アネア(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +9:51.1



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